教育実習とは、教員免許を取得するためには欠かせない単位の1つです。
通信教育で教員免許を取得する際にも、教育実習は「必修の単位」となってきます。必修の単位とは「必ず取得しなければいけない単位」ということです。
つまり教育実習に行かずに教員免許を取得することはできません。これは通信大学でも言えることです。
そしてたとえば小学校の教員免許を取得するので、連続4週間、教育実習に行く必要があります。分割することはできません。そのため時間の確保をする必要があります。
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教育実習で教員の世界を垣間見る
教育実習は、その後の教員生活を左右する実習といえるでしょう。
なぜなら良くも悪くもですが、教員の理想と現実を知る機会となるためです。すべてとはいいませんが、教育現場の本当の姿に触れられることができるのです。
その結果、教員への憧れをさらに大きくする人もいれば、理想とは全く異なるもので教員への道を断念する人もいます。
目線が変わり考えが変わることも
私たちの多くが知っているのはあくまでも「生徒側の目線」でしかありません。
その目線で先生という仕事に憧れを持っていたとしても、「先生側の目線」になったときに、その憧れが変わってしまうことがあります。
ほんの数週間の間ですが、先生側の目線になるということは非常に貴重な体験となるのです。
この体験により、人によっては教員という職業に対する考え方が変わってくることもあるでしょう。
担当教員によって大きく左右される
教育実習の過ごし方を大きく左右するのは、担当に付く指導教員の存在です。
指導教員との相性は非常に大事であり、こればかりは「運」としか言いようがありません。
教育実習中、主に面倒を見てくれるのはこの指導教員であり、指導教員の指示1つで、教育実習の在り方が変わってくると思います。
教育実習へのちょっとしたアドバイス
教育実習を参加した人によって感想が異なります。
ポジティブな意見を持つ人もいれば、ネガティブな意見を持つ人もいます。
教育実習を経験したことのある私から言えることは「何があろうとも決してくじけず、楽しんでください。」ということです。
教育実習のために時間の確保
教育実習は連続で参加しなければなりません。そのためまとまった時間を確保しなければなりません。
小学校の教員免許を取得するのであれば、連続4週間の時間を確保しなければならないのです。
「1週間ずつ4回に分けて」とか「2週間ずつ2回に分けて」といったような分割をすることはできません。
日程は受け入れ学校が決定する
教育実習が行われる日程は、受け入れ先の学校が決定します。
基本的に日程に対し自分の希望を出すことはできません。受入れの学校が「〇月〇日から教育実習」と決定してきたらそれに従うしかありません。
※もしかしたら融通が利くこともあるかもしれませんが、私はこの交渉をしませんでした。また受け入れてもらう身だったので、すべて言われた通りにしました。
社会人にとって実習は最大のネック
働きながら通信大学で教員免許を取得する社会人にとって、連続での実習という点が最大のネックとなる可能性があります。
社会人にとって連続で休みを取るのはなかなか難しいことでしょう。
私の場合は、敢えて正社員とならずにアルバイトの状態で働き続け時間を確保しました。もちろん収入の面で不安はありましたが、正社員になってしまったら長期的な休暇を取ることは難しいとわかっていたためです。
本当に教員を将来の職業として考えるのであれば、何としてでも時間を確保するようにしましょう。
学校現場は独特な世界 謙虚な姿勢が必要
学校現場は独特な世界です。そして謙虚な姿勢が好まれやすいです。
基本的には縦社会です。教育実習中は常に「教えてもらう」といった姿勢で臨む必要があります。
学校によるのかもしれませんが、周りの先生も日々の仕事に追われている状態ですので、教育実習生にはあまり関わってはきません。
ただ多くの先生の授業見学をさせてもらうと思います。その時には「教えてもらう姿勢」「謙虚な姿勢」でいることが重要です。
生意気な態度は絶対にNG
私はさまざまな環境で仕事をしてきましたが、その中でも特に学校社会は独特なものだと感じました。謙虚でい続けることが何よりも大切だと思います。
謙虚な姿勢とは、たとえば「教えてください」「ありがとうございます」「よろしくお願いします」といった感じです。これが当たり前の世界ですので、そこから逸脱した態度で教育実習に臨めば、悪い印象を与えてしまいます。
実は教育実習の単位を落とす人はいます。教育実習の単位が取れなければ、当然のことながら教員免許を取ることができません。そのためにも常に謙虚な姿勢、教えてもらう姿勢で臨むことが肝心です。
担当教員は完全に運
教育実習生活を大きく左右するのは、「担当教員」です。担当教員がどのような人なのかにより、実習生活が天と地ほどの違いとなります。
「担当教員が良かったため、教育実習が楽しく、将来本気で先生になろうと思った」
「担当教員が悪く、教育実習が悪いものとなり、こんな先生ばかりなら将来先生にはなりたいと思わない」
つまり担当教員によって、将来の先生の芽が潰れてしまうこともあるのです。
そして担当教員が誰になるのかは、教育実習を受ける側としてはわかりません。
担当教員側からすると
教育実習の担当教員からすると、日頃の業務にプラスされ教育実習生の指導が入ってきます。ただでさえ毎日の業務が大変にも関わらず、余計な仕事をしなければならないのです。そのため帰宅時間も遅くなります。
このようなこともあるため、そもそも始めから不満を抱えている先生もいます。
逆に担当教員になるということは、教員人生の中で先生側にとっても貴重な経験となります。受け入れをポジティブに考えている人もいます。
このように担当教員が誰になるかは完全に運であり、さらにその先生との相性があります。ただ1つ言えることは、どんな状況にしろ「常に謙虚な姿勢」「教えてもらう姿勢」で臨めば、少なからず無難に過ごすことができるかと思います。