塾と学校との壁 塾と学校の間には見えない壁が存在する

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私は、塾で働いていました。小学校で働くにしても、様々な角度から教育を見れないといけないと思ったからです。塾での仕事はとても楽しいです。子どもに囲まれているからというのもありますが、子どもの方が勉強を欲しているからです。ですから、とても教えがいがあります。

先生もとても個性の強い人たちが揃っています。これも塾ならではでしょう。よく、学校の先生は「学校の授業さえきちんと聞いていれば塾に行く必要がない!」といいます。

しかし現状では、学校の授業だけでは定期テストで良い点数を取ることはとても難しいです。それはなぜか?

答えは簡単です。子どもだからです。とても抽象的な答えですが、これが全てです。つまり、どれだけの子どもが将来を見据えて、今を生きているでしょうか?将来、自分の夢をかなえる為には、どうしたらよいかと理論的に考えている子どもがいるでしょうか?とても少ないと私は思います。

また、思春期真っ只中にいる子どもたちは、様々なことに興味を持ちます。一般的にテレビやゲームでしょう。現在、子どもの周りには多くの誘惑があります。これでは、勉強に集中できるはずがありません。

また、数人の子どもに聞いた話ですが、どこを覚えてよいのか解からないといっていました。つまり、現在の子どもは勉強の要点をまとめることがとても苦手なのです。

そのためにも、塾が流行っているのではないでしょうか。多くの子どもが塾に通っている現状があります。必要性があるからです。もっというと、ゆとり教育を前面に押し出している今でも、受験競争は決してなくなりません。受験がある限り、塾の必要性は高くなっていくでしょう。

また、学校でのテスト問題を見てみたり、受験のテストを見てみると、学校だけではケアしきれない内容も含まれています。初めから応用の利く子どもであればもしかしたら解けるかもしれません。しかし、一般的には解けきれない問題が出題されています。

学校のテスト範囲にも問題があります。初め授業は私たち塾講師が驚くほどゆっくりなペースで進められます。ところが、定期テストが近くなるとまたもや私たちが驚くほどの、とても早いペースで消化していきます。

これでは、定着のしようがありません。万が一、徹夜で覚えたとしても、全範囲が出る受験には太刀打ちできません。知識は積み重なっていくものです。少しずつ、少しずつです。

脳の働きを考えると、まず知識は短期記憶に入ります。しかし、短期記憶はもろいもので、すぐにどんどん忘れてしまいます。しかし、繰り返し同じことを覚えることで、その知識は長期記憶に収まります。一度長期記憶に入ってしまえば滅多な事がない限り、忘れることはありません。

現在の学校では、そんな脳のメカニズムを無視したような教育システムになっているとしか思えません。長々と愚痴気味の文章でしたが、まとめますと受験競争がなくならない限り、塾は存在し続けるということです。逆に言うと、受験があるからこそ、勉強をし、努力をし、有能な人材(勉学における)が育つのです。そのことで、日本という国はこんなにも小さいにもかかわらず、諸外国にも負けない大国となっているのだと思います。

もちろん、勉強だけが全てではありません。塾に来ている子どもに私は「ほどほどにな」とよく言います。しかし「「最低限は頑張ろう!」ともいいます。これから先、教育に携わっていくうちに私の考え方は変わるかもしれません。しかし、これが現在の私の考えです。

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