通信大学での勉強の基本はレポート作成となります。
各科目によりテーマが決められているため、それに沿ってレポートを作成し大学側に提出します。
そして各科目によりレポートの作成時間は大きく異なります。
1科目に付き2単位もしくは4単位の科目がメインとなるのですが、2単位を取得するのに2つ~4つのレポート、4単位取得するのに3つ~8つのレポートの作成、そして合格が必要となってきます。
難易度はそれぞれ異なります。
人それぞれ、得意不得意があるため、どの科目のレポート作成が簡単とか難しいとか表現することはできません。
ただいえることとして、気を抜くレポートは1つもないということです。
基本的なレポート作成の流れ
通信大学での基本的なレポートの作成方法を紹介します。
通信大学に入学すると、大量の教科書とレポート用紙、課題集が届きます。
取得する免許や資格によって勉強する内容は異なってきます。そのため自分がどの科目の単位が必要なのか、どのレポートを作成するのかをまずチェックします。
たとえば小学校教員免許を取得するとします。小学校教員免許を取得するために必要な科目(単位)は通信大学から送られてくるシラバスをチェックすることでわかります。「教育課程論」であったり「生徒指導」という科目などです。
次にそれらの科目の課題(テーマ)をチェックします。その課題に沿ったレポートを作成していきます。
参照 通信大学のレポート
通信大学へ入学してからレポート作成までのイメージ
通信大学に入学してから、レポート作成までの流れは以下のようなイメージとなります。
レポートは大学から送られてきた教科書や、その他参考書を参考にして書き進めていきます。参考書は最寄りの図書館で探すとよいでしょう。
そして教員免許を取得する場合の話ですが、各教科の学習指導要領を持っていると便利だと思います。学習指導要領とは文部科学省が定めている教育の基準が書かれた本です。
完成したレポートは大学に送ります。しばらくすると大学からレポートの合否が届きます。
不合格の場合はレポートを再提出することになります。合格するまで何度でも再提出を繰り返すことになります。
すべてのレポートに合格する必要がある
テーマによってはレポートが書きにくいケースもあります。
何度かレポートを出してもなかなか合格できないといったこともあるでしょう。
しかし単位修得のためには、どんなに苦手な科目であったりテーマであっても合格する必要があります。
「このレポート、難しいからパス!」ということはできません。
レポートと試験は同時に進めていく
通信大学の勉強の基本はレポート作成ですが、科目修了試験にも合格しなければなりません。
レポートと試験の2つに合格することで、単位を修得することができます。
科目修了試験は、対象となる科目のレポートを作成している間であったり、不合格の状態であったとしても受けることはできます。
もし少しでも早く目的の免許や資格を取りたいと考えているのであれば、同時に複数の作業を行っていく必要があります。
- Aという科目のレポートを作成して大学に提出。
- 結果を待つ間にBという科目のレポートを作成。
- AとBの科目の試験勉強を行う。
複数のレポートをまとめて提出
私の場合はですが、複数のレポートをまとめて送っていました。
たとえば1週間のうちに3つのレポートを作成し週末にまとめて提出。提出し終えたら次のレポート作成に取り掛かっていました。
絶対に避けたいのは、レポートを出してその合否が来るまで何もせずに待つことです。レポートの合否が出るまで結構時間がかかるため、待っている時間が無駄となってしまいます。
通信大学のレポート作成方法 私はパソコンで下書きをした
私がおこなったレポート作成方法を説明していきたいと思います。あくまでも私の方法なので、他の人がどのようにレポートを作成しているのかは知りません。
まず課題報告集を読みました。課題報告集には各科目のレポートを書くためのお題(テーマ)が掲載されています。
課題をチェックした後、教科書を広げて大切だと思うところをチェックしていきます。そして自分なりに理解をしていきます。
よく理解できなかった場合には、同じような内容の書籍であったり、同じ著者の書籍を図書館で探し出し理解を深めるようにしました。
パソコンで下書きするとよい
教科書や参考資料を一通り理解したら、それらの本を机に広げレポートのテーマに沿って文章を書いていきます。
その際、まずパソコンに打ち込むようにしていました。
パソコンに打ち込んだほうが修正しやすいのが大きなメリットでしょう。またレポートは文字制限があります。少なすぎても多すぎてもいけません。そのため一目で何文字書かれているのか分かるパソコンのほうがやり易いのです。
パソコンで一通り文章を作成したら、パソコンの画面を見ながらレポート用紙に写していきます。
レポートを書く上で厄介だと思ったことは、レポート用紙にはボールペンか万年筆のようなインクのペンでなければいけないことです。字を間違ってしまった場合には、修正ペンで修正するしかないためです。
意外と文字数が必要となる
1つのレポートの文字数は大抵2000文字程度です。
原稿用紙でいえば5枚ほどです。
空白を入れてもよいため、もの凄く大変ということはありませんが、教科によっては書きづらく、文字数がどうしても足りなくなってしまう場合もあるかと思います。
そのようなときには通信大学から送られてきた教科書以外に、図書館などで似たような文献を見つけてきます。そしてそれぞれに書かれていることを比較し、自分の意見を交えながら書き進めていました。
このようにすることで、レポートとしても内容が充実します。何よりも文字数を多くすることができおススメだと思います。
気を付けるべき点としては、文字数をあまり意識してしまうと必要のない言葉を大量に入れがちになってしまいます。
そのため、パソコンに打ち込んだ文章を一度自分で音読してみるとよいでしょう。黙読よりも音読したほうが、おかしなところがあったら気づきやすいです。
通信大学のレポートで注意すべきこと ルールは守る
レポートを書くときのルールは必ず守るようにしましょう。
私は始め鉛筆書きで提出してしまいました。結果としてすぐに返送されてきてしまいました。ボールペンで書いていなかったためです。
レポートの文字数も少ないとすぐに返信されてきてしまいます。レポート作成上のルールはしっかりと守るようにしましょう。
文字数が足りないからといって意味のない言葉を繰り返し文字数を稼ぐやり方はおススメできません。
またボールペンや万年筆で書くため間違ってしまった場合には修正ペンで修正しても大丈夫です。
単純に移す作業でもミスが出ることがある
パソコンに打ち込んだ文章を、レポート用紙に写すときにも意外と注意が必要です。
慎重に移す作業を行わないと、パソコンに書いてある文章を1行もしくは2行抜かして書いてしまうことがありました。
こうなってしまうと大量に修正ペンを使うことになり、見た目も汚くなってしまいます。結局書き直した方が早いということになってしまったりするのです。
そうなってしまうと修正作業に時間もかかりますし、何よりもモチベーションが落ちてしまいます。
大量にレポートを作成していると、そのうちのいくつかではどうしてもミスが発生してしまいます。その点に気を付けたほうがよいでしょう。
大学によってはパソコン提出が可能
近年になり、レポート提出がオンラインでも可能な通信大学が出てきました。
そのため、手書きのレポートを作成することもなくなってきている可能性があります。とはいっても、はじめはワードやメモ帳に下書きを書いたほうが、考えをまとめやすいかと思います。
各種レポート(明星大学編)
どのようなことをレポート作成するのかを簡単に紹介しています。
- 初等教育実習
- 教育課程論
- 教育相談研究
- 生徒指導
- 教育方法学
- 特別活動研究
- 道徳教育研究
- 初等生活科教育法
- 初等社会科教育法
- 初等体育科教育法
- 初等理科教育法Ⅰ・Ⅱ
- 初等音楽科教育法
- 初等図画工作科教育法
- 児童心理学
- 総合演習
- 初等教育原理Ⅰ・Ⅱ
- 教師論
- 体育科教育Ⅰ
- 図画工作科教育Ⅰ
- 音楽科教育Ⅰ
※ここに掲載されている各種レポートは、「レポートを作成したときの感想」と「過去の科目修了試験の課題」です。私が作成したレポートが掲載されているわけではありません。
レポートは自力で作成した方が良い
レポートは自力で作成した方が良いです。
当たり前の事であり、ここで説明するのもどうかとは思うことです。
実は以前、インターネットオークションでどこかの通信大学のレポートを販売している人がいたようです。
それを購入し、写し、提出すればレポートは確かに合格できるかもしれません。
しかし自分で勉強したわけではないため、科目修了試験に合格することが難しくなることでしょう。
単位を取得するためには「レポート」と「科目修了試験」の2つに合格しなければならないというお話はしてきました。
レポートを作成する行為自体が、科目修了試験の勉強にもつながります。
よってレポート作成は自分で行ったほうがよいと思うのです。
レポート作成が試験対策になる
上記したことですが、レポートを作成するということは、少なからずその科目の知識が身に付きます。
そのため科目修了試験の対策にあまり時間をかけることなく、試験に合格することもありました。
レポートを購入したら楽でしょう。しかしそのようなことをしても知識は身に付きません。さらに購入したことが万が一判明してしまったら問題になってしまうでしょう。そんな危険を冒すような行為をお金を払ってまでする必要はないと思います。
繰り返しますがレポートは絶対に自分で作成したほうがよいです。大変かもしれませんが、それが勉強であり自分のためになります。
少し厳しい言い方をすると、通信大学のレポート程度を作成できないようでは、教員採用試験の勉強などできません。採用試験の勉強の方が圧倒的に難易度が高いためです。
また学校の先生として働くことも到底できません。
自分のためにも、レポート作成は自分で行うようにしましょう。
教員免許取得の勉強と採用試験の勉強は別物
通信大学での勉強はレポート作成がメインとなります。
しかし勘違いされがちなことがあります。
それは「レポートの勉強と採用試験の勉強は別物」ということです。
もしかしたら多くの人は知っているのかもしれませんが、実は私自身が勘違いしていました。
通信大学のレポートは、あくまでも教員免許を取得するためのものです。正規の教諭として学校で働く場合には、「教員採用試験に合格する必要」があります。
そして、教員採用試験に出題される問題は、レポートを作成するときに学習した内容とは大きく異なることが多いです。
教員採用試験で痛い目を見た
私の場合、数科目レポートで再提出があったり、科目試験で何度か不合格があったものの、そこまで時間をかけずに教員免許を取得することができました。
そのため、教員免許を取るまでにはそれほど大変な思いをしませんでした。
そのため、教員採用試験でもそれなりの点数が取れると思っていました。
そこで大した勉強もせずに採用試験に臨みました。結果は「全く歯が立ちませんでした」。全然問題の意味が理解できなかったのです。
そして採用試験専用の参考書を購入し勉強を行い気づきました。
「レポートを作成するときに勉強したことが全く役に立たない」ということをです。
一般的な4年制大学の教育学部では、3年生までに教員免許取得のための単位をほとんど修め、4年制になると採用試験対策を行うようです。つまり1年間みっちりと採用試験の勉強をしてきます。そういった人たちがライバルとなるのです。
このようなこともあり採用試験合格を狙っているのであれば、レポート作成の勉強とは別に、採用試験対策を行う必要があることでしょう。
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