教員免許不所持の教師・講師の問題が後を絶たない 先生は絶対に免許は必要な職業

教員免許不所持の教師・講師の問題が後を絶たない 先生は絶対に免許は必要な職業 困った教育問題 学校や家庭で起こる問題を少しでも減らしたい
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教員免許を持っていない状態で何年も教壇に立っている教師や講師についてのニュースを時折見ることがあると思います。つまり「教員の無免許問題」です。

なぜここまで多いのでしょうか?不思議に思いませんか?

結論から言いますと、「免許に対しての管理体制が甘い」ことが原因と言えます。特に教育委員会の管理体制が甘いと思います。

教師と講師の違い

 

教員免許のチェックはほとんどない

学校で勤めている限り、教員免許のチェックは通常ありません。なぜなら、「学校に勤めている=当然教員免許は持っている」と思い込まれているためです。

そのため、校長や教頭などの管理職から「君は教員免許持っているのか?」といった質問は皆無です。質問する側からしても、される側からしても「当たり前でしょ。」と言う状態なので、わざわざ質問はしないし、質問されることもありません。

なので、学校で働き始めてさえすれば、教員免許がなかったとしても、働けてしまう可能性はあります。

度重なる事件でチェック体制を強化

度重なる教員免許不所持、もしくは偽造事件を受け、学校側も管理体制を強めていっています。

私が学校で勤めていた2000年の時点で、1度だけ教員免許状を学校に提出したことがあります。その時は、学校に勤めているすべての先生が提出をし、コピーを渡しました。

恐らく何かしらの事件があったためだと思います。

ただ印象的だったのは、「教員免許状提出?どこ行ったか分からないよ」というベテラン教諭たちの声でした。つまり免許状に触れる機会がほとんどないということなのです

そのため、何かしらの方法で学校に潜り込むことができれば、先生として勤め続けられる状態だったのです。(※その方法が普通は思いつかないものですが・・・)

なぜ学校単位でしっかり管理しないのか

ではなぜ学校単位で、働いている先生たちの教員免許を管理しないのでしょう。

これには2つの理由が考えられます。

1つは、「持っていて当然という意識がある」。もう1つは「教師を採用するのは教育委員会であり、学校ではない」ということです。

持っていて当然という意識がある

先にも話しましたが、「学校に勤めている=当然教員免許は持っている」というのが一般的です。

例えるなら、タクシーに乗るときに、運転手さんにいちいち「車の免許持っていますか?」と聞きませんよね。タクシーに乗っているのだから当然持っていると推測できます。

それと同じです。

なので、学校職員同士で「ねぇ、免許持ってる?」と言った会話はまずありえません。あるとしたら、「何の教科専門?」とか「どの種類の免許持ってる?」くらいのものです。

教師を採用するのは教育委員会であり、学校ではない

そもそも教員を採用するのは学校ではありません。教育委員会です。

正規の教諭になる為には、各都道府県の教員採用試験に合格する必要があります。教員採用試験の受験資格は「教員免許保持」もしくは「取得見込み」です。

そのため、採用試験に合格し、学校勤務になった段階で、教員免許を保持しているのは当然のことなのです。

学校側とすると、「教育委員会で採用された人間=免許を持っている」となっているため、確認する必要がないという考え方なのです。

ただし、講師の場合は採用試験に合格しているわけではありません。

たとえば、各市町村の教育委員会に講師登録をしにいきます。そして管轄している地域の学校に講師の空きがあると、採用されます。特に試験はありません。その際に、教員免許を提示することがない場合があるそうです。(聞いた話)

そのため、教員免許を提示する必要がなければ、もし免許を持っていなかったとしても誰にも分からないのです。

管理体制を強化すべき 最大の被害者は子ども達

免許を持っていなかったとしても、また、免許が失効されている状態だったとしても、なんとなくすり抜けて教壇に立ててしまうのが学校現場です。

そのため、しっかりと免許の有無を確認する必要があるでしょう。

教員を採用する教育委員会がチェックするのはもちろん、学校単位でも免許の確認は毎年行うべきでしょう。

こういった問題が発生すると、必ず責任問題になります。免許を持っていない教員を使っていた責任は学校にあるのか?それとも教育委員会にあるのか?

そういうことではありません。最大の被害者は、免許を持っていない先生に教えられていた「子ども達」です。そして「子ども達の保護者」です。

教員免許がなくても力がある人はいると思う

少し見方を変えます。

「教員免許を持っているから素晴らしい先生なのか?持っていないと指導力はないのか?」

という点から見てみると、答えとしては「教員免許の有無は関係ない」と思います。

今回のような事件が起こった時に対象の方の評判として、「指導力があり子ども達からも好かれていた」と言われることがあります。

教員免許はあくまでも教員になる為に必要最低限なアイテムであり、それを持っているからと言って授業力が高いとか低いとかは関係ありません。子ども達からの人気も、教員免許の有無は関係ありません。

教員免許を持っていて、現場経験が豊富だとしても、授業力のない教師は数多くいますし、子ども達から好かれない教師も多く存在します。

だからこそもったいないと思うのです。

「授業力がある。子ども達からの人気もある。でも教員免許は持っていない。学校で働きたい。」

そういった方は、絶対に教員免許を取得するべきです。下手なリスクを犯して、事件が発覚してしまえば、それこそ一生教壇には立てなくなります。

通信教育を利用すれば、2年ほどで教員免許を取得することができます。たった2年間の我慢で、一生教壇に立つことができるようになるのです。

「教員免許を持っている人が教員になる」

これが今の日本のルールです。人にものを教える立場にいるのであれば、まず自分がルールを守らなければなりませんね。

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