教育現場の実態に関し現役教師からインタビューに個人的見解を述べてみる

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2024年6月7日、北海道のHBCのニュースに掲載された記事の話です。

教育現場の実態に関し、現役教師からインタビューした内容となっています。

全体の内容としては、教育現場で働く先生たちの実情、悩みに関して、そして人手不足に関しての話となっています。

学校で働いていた経験を持つ当サイト管理人が、インタビューについて言及していきたいと思います。

あらかじめ断っておきますが、学校の先生という仕事はこれまでの人生の中でも一番面白い仕事でした。

教育現場の実態のインタビュー

人手はかなり足りなく、四苦八苦している感じだと思っています。

確かに人手が足りない状況だと思います。

体調が悪いときに代わりに入れる先生がほとんどいない。よって体調が悪い中でも無理をして働いている。

申し訳ないですが、これは個人的だと思います。

代わりに入る先生としては、教頭、教務主任、主幹教諭あたりは入ることが可能です。

また複数のクラスがあれば、そのときだけ合体して授業をするケースがあります。

よく聞かれる意見ではありますが、入院を余儀なくされるような病状であっても無理して働くでしょうか?そんなことありませんよね。

体調が悪くなった先生が悪いのでしょうか?それも違いますよね。人員配置できなかった人たち、つまり学校、そして教育委員会の責任となります。

こういったときに休まないから、人手不足でも大丈夫だと判断されるのではないかと思います。

大変といいたいが、ほかのクラスも大変だし、手伝ってと言いづらい。

これも個人的感想です。大変、手伝ってほしいという先生はいます。

迷惑をかけてはならないという気持ちはわかります。しかし学校運営はチームプレイです。

北海道の小中学校では、時間外労働の上限45時間(1ヶ月)を超えた教員は、4割を超えている。

つまり6割は超えていないということになります。

仕事のやり方は先生によって異なります。たとえば宿題を出す量です。宿題をたくさん出せばその分仕事は増えます。

子どもたちのためと思っての行動が、先生自身の仕事を増やしかねません。

また宿題を増やしたとしても、丸付けをするかしないか、いつ丸付けをするのかによって、仕事時間の短縮は全然可能です。

そのため、時間外労働時間の上限を超えていない先生の中には、うまく仕事をこなす人もいると思います。

校長や教頭は早く帰れと声をかけてくれる。心の中では無理だと思っている。

校長や教頭は早く帰れというでしょう。そういう風潮ですし、教育委員会の方からもいわれていることでしょう。

ここは難しい所です。

早く帰れと言っている割に、求めるレベルが高い校長や教頭はいます。

仕事が早く終わって早く帰ろうとしたら、周りの先生から「早く帰れていいね」って言われ不満を感じた。

ありそうな話です。近い言葉を言われたことがあります。

ただしそのときは「お疲れさまでした」で帰ればよいだけの話です。学校の先生の中には、残業すること、長く仕事をすることを美学と感じている人がいます。

その人たちの価値観を変えるのは難しいです。逆に早く帰ることが正しいといった価値観を植え付ける気持ちでいればよいと思います。

学校を定時で帰っても、結局仕事が終わっているわけではない。家に仕事を持ち帰っているという現状。

そんなに家に仕事を持ち帰ったことはありません。すべて学校で何とかします。

まず宿題やテスト系は家に持ち帰ったことはありません。

それ以外の仕事を持ち帰ったことはありますが、時間がかかったのは成績表に書く生徒の評価の言葉です。細かなルールがあって全員違う言葉にしなければなりません。生活面の内容、勉強面の内容と分けて書く必要があります。

そしてネガティブな内容は書いてはいけません。

さらに私のときはダブルチェックがありました。このチェックに引っかかって完成までかなり時間がかかりました。

保護者が成績表を見たときに、先生からの言葉があったら嬉しいとは思います。しかしないならないで、あまり気にいはしないと思います。

よって余計な仕事が多いと思います。

プライベートで有給休暇(年休)を取ることができない。

できないのではなく、しないだけです。休みのところでも話しましたが休暇は取れます。

周りの先生の目を気にしているからです。

ただ取りにくい雰囲気であることもわかります。誰かが休むということは誰かに負担が行くということです。

全員が互いに取り合う、助け合うというという風潮を広める必要があります。これは制度というよりも教員の意識を変えるしかないと思います。

なかなか休めなくて、軽度の風邪であれば出勤します。

非常に多いです。先生発信で病気が広まることもあります。知っている限りでは「オタフク」「胃腸炎」でも出勤をしていた先生もいました。胃腸炎の先生に関しては、クラスの生徒が感染してしまいました。

私がインフルエンザになってしまい、学年主任に報告したら「はぁ?」と言われたことがあります。人によってはそんな態度を取られるのなら、今後は報告したくないと思うでしょう。

ちなみに私は堂々と休みました。だって子どもがインフルエンザになったら休みますよね。だったら私も休みます。

気合があれば風邪はひかないという年配の先生もいました。そういう先生がいるのも確かですが、気にせず休めばよいと思います。

ちなみに若い先生は風邪をひきやすいです。抗体がないためだと思います。教員として2年~3年でも働くと、風邪をひきにくくなります。

人手不足が解消できたら、もっとゆとりをもって子どもに向き合う時間も取れるのではと感じる。お金で仕事をしているわけではないが、働き方は今すぐにでも変えてもらいたい。

正論ではあります。ただ全員が同じ意見ではないと思います。

確かに時間の余裕があれば、子どもに向き合う時間は長くなります。しかしそのような時間は青天井です。子どもへの接する時間は、子どもによっても異なります。

ちなみにですが、お金で仕事をしている先生は結構います。

子どもたちに、目の前の先生が体を壊す、または過労死してしまうというのを絶対に見せてはいけないと思う。

はい、そうです。ですから休んでください。

先生は人の成長がみられる素晴らしい仕事。これから入ってくる若手にもそう思ってもらいたい。よって労働環境、体制をもう少し変えてほしい。

その通りです。

穿った意見を言うとですが、「素晴らしい仕事」と思いすぎない方がよいと思います。そもそもほとんどの先生方の仕事をしたことがありません。素晴らしい仕事はたくさんあるし、「聖職者」のような思いを持っている人もいます。

ただ本当に学校の先生という仕事は面白いです。

教育現場の実態のインタビュー

ここまで反論チックになってしまいましたが、冒頭でもお話しした通り学校の先生という仕事は非常に楽しい仕事です。

ただ古い慣習が残っていたり、変な意識がある先生がいることで、仕事が大変だと感じる人もいることは確かです。

ただ自分次第で大変にも楽にもできる仕事でもあります。

先生になる人たちがまじめすぎるのが問題だと思っています。

人手不足の手っ取り早い解消法

最後に、人手不足を解消する手っ取り早い方法は「外部からの招集」です。

たとえば学習塾は15時くらいから22時までです。学校の時間とは被らないのです。数時間だけ塾の先生に授業に入ってもらうだけで、かなり学校の先生の仕事は楽になるかと思います。

ここで問題となってくるのは「副業規定」かもしれません。ということで、学校の先生もそうですが、副業自体を容認してしまえばよいと思います。

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