音楽の教員免許が取得可能な1つの通信大学

音楽の教員免許が取得可能な1つの通信大学 音楽の教員免許が取得可能な1つの通信大学
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2026年度に、通信制の大学で中学校・高校の音楽の教員免許を新しく目指せるのは、大阪芸術大学通信教育部の音楽学科だけです。

大学を卒業している人は3年次編入学で入り、最短2年で中学校教諭一種免許状(音楽)と高等学校教諭一種免許状(音楽)を目指せます。ただし、1・2年次の音楽の専門科目も履修が必要なため、卒業に3年かかる場合があると大学自身が案内しています。

費用は、教職課程の分を含めて2年間でおよそ111万〜121万円です。これは大学の公表額をもとに当サイトが計算した試算で、大阪などで行うスクーリングへの交通費と宿泊費は含んでいません。

「音楽を教えたい」が目的なら、小学校の教員免許という道もあります。小学校では担任が音楽の授業を受け持つことが多く、小学校の免許は通信で取れる大学がたくさんあります。

音楽の教員免許が取れる
通信大学を見る

音楽の教員免許には、中学校用と高校用がある

音楽の教員免許は、中学校用と高校用に分かれています。どちらも「音楽」という教科ごとの免許で、中学校で教えるには中学校の免許、高校で教えるには高校の免許が必要です。

さらに、それぞれの免許には「専修」「一種」「二種」という段階があります。違いは、主に取るときの学歴です。

段階 主な基礎資格 中学校(音楽) 高校(音楽)
専修免許状 大学院の修士課程を修了 あり あり
一種免許状 4年制大学を卒業(学士) あり あり
二種免許状 短期大学を卒業(短期大学士) あり なし

高校の免許には二種がありません。そのため、高校で音楽を教えたい人は、4年制大学を卒業して一種を取るのが基本の形になります。

通信制の大学で今から目指せるのは、中学校・高校ともに一種です。一種で教えられる範囲は専修と同じなので、まず一種を取れば中学校・高校の音楽の先生として働けます。

小学校の免許は、これとは仕組みが違います。小学校の免許は教科ごとではなく、1つの免許で全教科を教えられます。音楽の授業も、その中に含まれています。この違いは、あとの「小学校の免許でも、音楽の授業はできる」で詳しく説明します。

音楽の教員免許を取る5つの方法

音楽の教員免許を取る方法は、大きく分けて5つあります。働きながら取りたい社会人にとって現実的なのは、通信制の大学です。すでに別の教科の免許を持っている人は、科目等履修という近道を使える場合があります。

方法 向いている人 取れる免許 注意点
通学の大学・短大(音楽大学、教育学部など) 平日の昼に通える人 中学校・高校の一種(課程のある短大なら中学校の二種) 仕事を続けながらは難しい
通信制の大学 働きながら取りたい人 中学校・高校の一種 2026年度に新しく目指せるのは大阪芸術大学のみ
科目等履修生 すでに教員免許を持っている人 足りない単位を足して音楽の免許を追加 受け入れの条件は大学ごとに違う
特別免許状 音楽の専門的な技能があり、採用したい学校から推薦を受けた人 小学校・中学校・高校の音楽 授与した都道府県の中だけで有効
臨時免許状 普通免許状を持つ人を採用できないときに限る 助教諭として教える免許 原則3年間、授与した都道府県の中だけで有効

特別免許状と臨時免許状は、自分で申し込んで取るものではありません。学校側が「この人を採用したい」と考えたときに、都道府県の教育委員会が審査して出す免許です。教育職員免許法では、特別免許状は「教育職員検定」という審査に合格した人に、学校を設置する側の推薦をもとに授与すると決められています。

そのため、特別な実績があって学校から声がかかる人を除けば、自分の力で道を開ける方法は「大学で単位を取る」ことになります。

国の「教員資格認定試験」で免許を取れないかと考える人もいるでしょう。しかし令和8年度の試験の対象は、幼稚園、小学校、高等学校(情報)です。音楽は対象に入っていません。

通信で音楽の免許が取れる大学は、大阪芸術大学だけ

2026年度に、通信制の大学で中学校・高校の音楽の教員免許を新しく目指せるのは、大阪芸術大学通信教育部の音楽学科だけです。

大阪芸術大学の音楽学科の公式ページには、中学校・高等学校の音楽科教員免許状が取得できるのは「通信制で本学だけ」と書かれています。当サイトでも、ほかの通信制大学の公式情報を確認しましたが、音楽の免許を新しく取れる大学は見つかりませんでした(2026年10月確認)。

以前は、明星大学の通信教育課程でも中学校・高校の音楽の免許を取れました。しかし明星大学は、2026年度以降の入学者について、音楽の免許を取るための課程を取り下げると公表しています。古い情報のままのサイトでは、明星大学が音楽の免許を取れる大学として載っていることがあるため、注意してください。

また、学校の一覧サイトでは、玉川大学の通信教育課程が音楽の分野で表示されることがあります。玉川大学の公式ページで取得できる免許を確認すると、音楽の免許は載っていません。

地域大学名
大阪府大阪芸術大学

大阪芸術大学

大阪芸術大学
目指せる音楽の教員免許状 中学校教諭一種免許状(音楽)、高等学校教諭一種免許状(音楽)
学科 音楽学科
入学区分 1年次入学(募集人員200名)、3年次編入学(募集人員40名)
入学時期 4月入学、10月入学
選考 出願書類による選考



大阪芸術大学の詳細

大阪芸術大学の音楽学科では、クラシック音楽だけでなく、コンピュータ音楽やポピュラー音楽も学べます。教員免許を取らずに音楽を学ぶ人も多い学科で、教員免許はその学びに教職課程を加えて取る形です。

免許を取るまでの期間:入学のしかたで変わる

期間は、今の学歴で決まる入学区分によって変わります。4年制大学や短大を卒業している人は3年次編入学で最短2年、高校卒業の人は1年次入学で4年が目安です。

今の学歴 入学区分 最短の期間 気をつけること
高校卒業 1年次入学 4年 教職課程は2年次から卒業までの3年間で学ぶのが基本
短大・高専卒業、または大学に2年以上在学し62単位以上を修得 3年次編入学 2年 卒業に3年かかる場合がある
4年制大学卒業 3年次編入学 2年 卒業に3年かかる場合がある

大学を卒業していても、2年で終わるとは限らない

大阪芸術大学は、3年次編入学について「最短2年で卒業・資格取得をめざします」と案内しています。一方で、音楽学科の編入生は、1・2年次に配当されている「西洋音楽の歴史と理論」や「和声法」などの専門科目も履修する必要があり、そのため卒業に3年間かかる場合があるとも書いています。

音楽大学以外の学部を出た人も、3年次編入学に出願できます。大学は、音楽関係以外の分野からの出願も可能だと案内しています。ただし、音楽の基礎となる科目を一から取ることになるため、最短の2年に収まるかは、入学前の相談で確かめておくのが確実です。

編入で認められた単位は、教職には使えない

ここは見落としやすい点です。編入学のときに、前の大学で取った単位がまとめて認められます。しかし大阪芸術大学は、編入学時に認定される科目は教職には使えないと明記しています。

つまり、卒業に必要な単位は減っても、教員免許に必要な単位は基本的に大阪芸術大学で取り直すことになります。どの科目が必要かは、入学後に教職課程を申し込むときに確認する流れです。

教育実習は「4年次」に行う

教育実習は4年次に行い、そのためには3年次の終わりまでに決められた科目を修得しておく必要があります。10月に入学した人は、4年次の10月1日以降に実習を行います。

3年次編入学の場合、入学して1年目が3年次、2年目が4年次です。つまり、入学した年のうちに実習の前提となる科目を終え、2年目に実習に行くという、かなり詰まった計画になります。どこかで1科目でも遅れると、実習が1年後ろにずれ、卒業も3年目にずれ込みます。

当サイト運営者の経験:私も通信で約2年半かかった

私(当サイトの運営者)は、明星大学の通信教育で小学校の教員免許を取りました。25歳から27歳まで、期間は約2年半、費用は約50万円でした。その間は家庭教師や塾講師の仕事をしながら学習していました。

取った免許は小学校なので、音楽の免許とは必要な科目が違います。それでも、仕事をしながらレポートを書き、試験を受け、スクーリングに出るという通信大学の進め方は同じです。

これは私見ですが、通信大学の計画は「最短」で立てるより、半年から1年の余裕を見ておいたほうが、気持ちの面でも続けやすいと考えています。

費用の総額はいくらか

大学を卒業した人が3年次編入学で2年間学ぶ場合、教職課程の分を含めた総額は、当サイトの試算でおよそ111万〜121万円です。高校卒業から1年次入学で4年間学ぶ場合は、およそ175万〜195万円になります。どちらも、スクーリングに通う交通費と宿泊費は含んでいません。

大阪芸術大学が公表している2026年度の納付金をもとに、項目ごとに積み上げると次のとおりです。

項目 金額 3年次編入で2年間の試算
検定料 15,000円(出願時) 15,000円
入学金 30,000円(入学時) 30,000円
授業料 年200,000〜250,000円 400,000〜500,000円
面接授業料(スクーリング) 平均で1年目130,000円、2年目以降は年110,000円 240,000円
テキスト代 平均で1年目35,000円、2年目以降は年20,000円 55,000円
Web教材費(音楽学科) 半期ごとに5,000円 20,000円
教職課程の追加費用 約350,000円(教職課程履修費130,000円、面接授業料、テキスト代を含む) 約350,000円
合計 約1,110,000〜1,210,000円

この試算には前提があります。大学のWebサイトで公表されている年額は、1年次入学(と2年次編入学)の人向けの目安です。3年次編入学の授業料は、学生募集要項の冊子で確認するよう案内されています。そのため上の表は、1年次入学と同じ年額を当てはめて計算しました。正確な金額は、資料請求で届く募集要項で確認してください。

1年次入学の場合は、大学が公表している4年間の合計140万〜160万円に、教職課程の追加費用約35万円を足して、およそ175万〜195万円です。

卒業までに3年かかった場合は、1年分の授業料(20万〜25万円)などがさらに必要です。音楽学科の3年次編入学で学ぶ音楽家の体験記(note)でも、「2年で100万円ほどあれば最低限大丈夫そう」と書かれており、当サイトの試算と大きくは離れていません。

スクーリングの交通費と宿泊費は、住む場所で大きく変わる

表に入れていない費用で一番大きいのが、スクーリングに通う交通費と宿泊費です。音楽の実技や教職の科目は、対面のスクーリングが必要なものがあります。面接授業料は1単位あたり、学内の講義で10,000円、演習・実習・実技で15,000円です。学外で受ける教職課程の声楽・ピアノは、それぞれ25,000円と定められています。

関西に住んでいる人なら日帰りで通える日もありますが、遠方の人は新幹線代と前日からの宿泊費がかかります。何回通うことになるかを、入学前に科目の一覧から数えておくと、総額の見通しが立てやすくなります。

学費は分けて払うこともできます。大阪芸術大学は、オリコの「学費サポートプラン」を案内しています。

音楽ならではの難しさ:実技、スクーリング、教育実習

通信で音楽の免許を取るときに難しいのは、レポートよりも「実技」「スクーリングの日程」「教育実習先の確保」の3つです。いずれも、自宅で机に向かうだけでは片付かないものです。

ピアノなどの実技

音楽の授業では、歌の伴奏や範奏(お手本の演奏)をする場面があります。教職課程には、声楽やピアノのスクーリングも含まれています。ピアノに触れたことがほとんどない人は、入学前から練習を始めておくと、スクーリングで慌てずに済むでしょう。

スクーリングの日程

スクーリングは、決められた日に参加しなければ単位になりません。音楽学科の3年次編入学で学んでいる人の体験記では、1科目のスクーリングが2日か3日あり、1限から5限まで授業があるため前日から大阪に行く必要があったと書かれています。仕事の休みを取れる時期と、スクーリングの開講日が合うかは、早めに確かめておくべき点です。

教育実習先を自分で探す

教育実習は、原則として出身校など縁のある学校で行います。学校には実習生を受け入れる義務はないため、受け入れ先が見つからなければ免許は取れません。受け入れの可否は学校側の事情で決まるため、早めに母校へ相談しておくことをおすすめします。

実習の申し込みの時期や流れは、通信教育の教育実習で詳しく説明しています。

中学校の免許には介護等体験も必要

中学校の免許を取るには、7日間の介護等体験も必要です。内訳は、社会福祉施設で5日間、特別支援学校で2日間です。高校の免許だけなら必要ありませんが、中学校と高校の両方を取るなら、教育実習とは別にこの日程も空けておく必要があります。

小学校の免許でも、音楽の授業はできる

「音楽を子どもに教えたい」という気持ちが目的なら、小学校の教員免許も選択肢になります。小学校の免許は全教科を教えられる免許で、音楽の授業も担任が受け持つのが基本です。そして小学校の免許は、通信で取れる大学がたくさんあります。

私は担任として音楽の授業を受け持っていた

私は小学校で3年間、学級担任をしていました。その間、自分のクラスの音楽の授業も受け持っていました。

ピアノを習っていた経験があったので、教室に置いてあるオルガンを弾いて、子どもたちと歌を歌いました。鑑賞の時間には、CDで曲を流して聴かせていました。

小学校の音楽の授業では、演奏の専門家である必要はありません。歌の伴奏ができる、曲を楽しんで聴かせられるといった力があれば、授業の中で十分に生かせます。これは、実際に担任として音楽を教えた私の実感です。

ただし、小学校の免許は音楽だけを教える免許ではありません。国語や算数も含めて全教科を教えることになります。「音楽だけを教えたい」という人には、中学校・高校の音楽の免許が合っています。

中学校の音楽の免許があれば、小学校でも音楽を教えられる

反対に、中学校や高校の音楽の免許を持っていれば、小学校で音楽の授業を受け持つこともできます。教育職員免許法には、中学校や高校の免許を持つ人が、その教科にあたる授業を小学校で担任できるという決まりがあります。小学校で音楽だけを担当する「専科」の先生として働く道です。

小学校の免許を通信で取る方法や、取れる大学は、通信大学で小学校の教員免許を取る方法で紹介しています。私自身が明星大学で免許を取ったときの体験も書いています。

免許を取ったあと:音楽の先生として働くには

免許を取っただけでは、先生として働けません。公立の学校で正規の先生になるには、働きたい都道府県や政令指定都市の教員採用選考に合格する必要があります。私立の学校は、学校ごとに採用を行っています。

これは推測ですが、音楽は国語や数学に比べて授業の時間が少なく、1つの学校にいる先生の人数も少ないため、採用の枠も少なくなりやすいと考えられます。実際の募集人数は、各自治体が教科ごとに公表している採用選考の実施要項で確認してください。

正規の採用を待つ間に、講師として学校で働く道もあります。各自治体の教育委員会に講師として登録しておくと、欠員が出たときに声がかかる仕組みです。講師の経験は、教壇に立つ練習にもなります。

講師の働き方は教員の講師として働くにはで、採用試験の内容は教員採用試験で説明しています。

よくある質問

通信で音楽の教員免許を取るには、何年かかりますか?

大学や短大を卒業している人は、3年次編入学で最短2年です。ただし音楽の専門科目の履修状況によって、3年かかる場合があります。高校卒業の人は、1年次入学で4年が目安です。

音楽大学を出ていなくても取れますか?

取れます。大阪芸術大学の3年次編入学は、音楽関係以外の分野からの出願も可能です。ただし和声法など音楽の基礎となる科目を取る必要があるため、音楽大学の出身者より期間が延びやすいと考えておくとよいでしょう。

入学試験や実技試験はありますか?

大阪芸術大学通信教育部は、出願書類をもとに選考すると案内しています。詳しい条件は募集要項で確認してください。なお、入学後のスクーリングには実技の科目があります。

働きながらでも取れますか?

取れます。ただし、教育実習とスクーリング、中学校の免許なら介護等体験の期間は、平日も含めて仕事を休む必要があります。この日程を職場と調整できるかが、働きながら取れるかどうかの分かれ目になります。

すでに別の教科の教員免許を持っています。近道はありますか?

すでに中学校や高校の免許を持っている人は、足りない単位だけを取って音楽の免許を追加できる場合があります。ただし大阪芸術大学の科目等履修生(教職一部履修コース)は、同大学の卒業生で教員免許を持つ人が対象です。それ以外の人は、正科生として入学する形になります。

必要な単位は、持っている免許や教員としての勤務年数によって変わります。勤めている人は勤務校のある都道府県、勤めていない人は住んでいる都道府県の教育委員会で確認してから、大学へ相談してください。

教員資格認定試験で音楽の免許は取れますか?

取れません。令和8年度の教員資格認定試験の対象は、幼稚園、小学校、高等学校(情報)の3つです。

まとめ

通信で中学校・高校の音楽の教員免許を目指すなら、2026年度の選択肢は大阪芸術大学通信教育部の音楽学科だけです。

大学を卒業している人なら、3年次編入学で最短2年、費用は教職課程を含めて約111万〜121万円が目安です。ただし、音楽の専門科目の履修が必要なこと、編入で認められた単位が教職に使えないこと、教育実習が入学2年目に来ることを考えると、3年かかる前提で計画を立てても早すぎることはありません。

計画を立てるには、3年次編入学の授業料やスクーリングの日程が載った募集要項が欠かせません。Webサイトには載っていない情報もあるため、まずは資料を取り寄せて、自分の学歴の場合の期間と費用を確かめてください。

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「担任として音楽も教えたい」という人は、小学校の免許も比べてみてください。通信で取れる大学が多く、費用と期間の選択肢も広がります。

教員免許が取れる通信大学の一覧

参考・出典

確認日:2026年10月15日〜17日

【大阪芸術大学 通信教育部】9種類の教員免許と12種類の資格を目指せる通信大学 教員免許が取れる通信大学一覧|校種・教科別に比較
【大阪芸術大学 通信教育部】9種類の教員免許と12種類の資格を目指せる通信大学
大阪芸術大学の通信教育部では、9種類の教員免許と9種類の資格を取得することができます。小学校、国語、美術などの教員免許のほか、建築士受験資格などの資格を取得できます。