通信制大学院では、教員免許状(専修免許状)を取得することができます。
専修免許状は3種類ある教員免許状の中でも最も上位の免許状です。
通信制大学院で取得できる専修免許状
専修免許状を取得できるのは「大学院」であり、その大学院には「通学」と「通信」があります。
今回紹介しているのは「通信制の大学院」です。
小学校
- 聖徳大学児童学研究科
- 明星大学通信制大学院
- 星槎大学教育学研究科
- 岐阜女子大学通信教育課程
- 佛教大学通信教育課程
幼稚園
- 東京福祉大学通信教育課程
- 聖徳大学児童学研究科
- 明星大学通信制大学院
- 岐阜女子大学通信教育課程
- 佛教大学通信教育課程
国語(中学・高校)
- 岐阜女子大学通信教育課程
- 佛教大学通信教育課程
英語(中学・高校)
- 名古屋学院大学通信制大学院
- 佛教大学通信教育課程
数学(中学・高校)
- 佛教大学通信教育課程
社会
社会(中学)
- 明星大学通信制大学院
- 京都産業大学経済学研究科
- 佛教大学通信教育課程
公民(高校)
- 明星大学通信制大学院
- 京都産業大学経済学研究科
- 佛教大学通信教育課程
地理歴史(高校)
- 明星大学通信制大学院
- 佛教大学通信教育課程
理科(中学・高校)
- 倉敷芸術科学大学大学院
書道(高校)
- 岐阜女子大学通信教育課程
美術(中学・高校)
- 倉敷芸術科学大学大学院
情報(高校)
- 帝京大学理工学研究科
特別支援(知的障害者)
- 星槎大学教育学研究科
養護(高校)
- 東京福祉大学通信教育課程
- 九州保健福祉大学大学院(通信制)
専修免許状を取得するメリット
教員免許状の専修免許を取得するメリットを説明するのは、実は難しいところです。
「人によって異なる」と思うためです。
ここからは、数人の現場教員から聞いた話を基にして話を進めます。
待遇面では大きく変わらない
まず専修免許状を持っていてもそれほど待遇面で優遇されることはありません。
校長や教頭を目指す場合には、専修免許状を持っていたほうがよいという話は聞きますが、絶対というわけでもありません。
生徒と一緒に学ぶ
学校では生徒にモノを教えるのが教師の仕事です。
人にモノを教え続けていると、中には「自分も何かを学びたい」と考える先生もいます。
そのようなときに、持っている教員免許状の上位を目指すというのは1つの考え方かもしれません。
メリットデメリットという話より、少しでも教員としての高みを目指したいと考えるのであれば、選択肢の1つに入ることでしょう。
通信制大学院で専修免許状を取得する人たち
通信制大学院で教員免許専修免許状を取得する人の多くは、教育現場で働く教員であると考えられます。
理由としては、教育現場に就職しない人、もしくは教育現場で働いている人以外が取得しても、使用する機会がないためです。
ただしたとえば、大学や大学院で仕事をしたいと考えている人であれば取得することでしょう。
大学で仕事をするなら修士=専修免許状は欲しい
一般論ですが、大学で教える側の仕事をするためには大学院卒業(修士)がスタートラインとされています。
そのため、教授や准教授、講師になりたいと考えるのであれば、まずは修士を取得したいところです。
そして教育系の修士を取得するということは、同時に専修免許状を取得するということにもつながるため、将来大学で仕事を就こうと考えているのなら専修免許状を取得してもよいかもしれません。
専修免許状の取得件数 割合は15人に1人
どのくらいの人が専修免許状を取得しているのかを調べてみました。
令和元年の数字によると、以下のようになっています。
二種免許状 | 43618人 |
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一種免許状 | 138492人 |
専修免許状 | 12352人 |
特別免許状 | 227人 |
臨時免許状 | 9108人 |
あくまでも目安ですが、教員免許を持っている人の中で約15人に1人が専修免許状を取得することになります。
※あくまでも目安です。
教員免許を取得した内の5人に1人が現場に
専修免許状の話から少し離れますが文部科学省のデータでは、令和元年度に教員として採用されたのは、小学校が約20000人、中学校が約10000人、高校が約5500人とのことです。
つまり合計で約35000人が新規採用されていることになります。※公立の場合
教員免許を取得したのが約180000人であるため、約5人に1人が先生として働き始めることになります。
専修免許状取得者は約75人に1人
その中で約15人に1人が専修免許状を取得するため、全免許取得者の75人に1人が専修免許状取得者となります。
そのように考えると、専修免許状を持つことの価値を見出せるかもしれません。