通学不要・スクーリング不要な通信大学を一覧で紹介しています。
日本国内にある通信制大学の中には、まったく大学に行くことなく資格が取れるようなシステムを整えているケースがあります。
一般的に通信大学では在宅学習のほかに、スクーリングという直接授業(面接授業)に通い受けなければ単位が取れない科目があります。
ところが中には大学卒業資格である「学士」であれば、一度も通学することなく取得することのできる通信大学もあるのです。
通学やスクーリングが不要な通信大学はある
通信大学の中には「通学」や「スクーリング」が不要な大学もあります。
つまりは「通信大学に行くことなく免許や資格を取ることができる」場合があるのです。
もちろん卒業可能であり、大学卒業資格を得ることができます。働きながらキャリアアップを社会人などにはとても便利なシステムといえるでしょう。またこれから就職をしたいという人には資格は武器となります。教養を高めたいと考えている方にも向いているかもしれません。
入学試験がなく入学・編入可能
通信大学へは1年次に入学することもできますし、すでに大学を卒業した過去を持っているのであれば3年次編入することも可能です。
とくに入学試験はないため受験する必要はありません。書類提出のみです。また対象年齢もとくには設けられておらず、誰でも挑戦することができます。
参照 通信大学のスクーリング
通信大学の学費は安い
通信大学は一般的な大学よりもかなり学費が安く設定されています。
入学金などもろもろの諸経費を入れても4分の1程度、もしくはそれ以下と考えてもよいと思います。
費用面では非常に恵まれています。
通学(スクーリング)が障害となることも
通信制大学で免許や資格を取る上で大きな障害となること、それが「通学(スクーリング)」です。
通信大学であるため基本は自宅学習です。しかし取得する免許や資格によっては、大学や指定された施設、インターネットを利用して開講されている授業を受ける必要があります。
自分のペースで勉強できるはずの通信大学ですが、スクーリングに関しては開催される日程が決まっています。
よって、まとまった時間を確保しづらい忙しい社会人にとっては大きな障害になってしまうのです。
社会人はまとまった休みを取りづらい
多くの通信大学生は、社会人として何かしらの仕事をしながら勉強しているケースが多いです。
そのためまとまった休みを、それも連日確保することは難しいのが現実でしょう。
「スクーリングさえなければ通信大学で勉強して大学卒業資格やその他の資格が取れるのに・・・。」
そう思われている方は多いかと思います。
通信大学も年々進化を続けており、スクーリングを受講しなくても資格によって、もしくは選ぶコースによっては資格を取得できるようになってきたのです。
また通信大学の在籍期間は4年~8年です。この間にまとまった休みを取れるよう会社側と交渉してみるのもよいでしょう。
通信大学の単位修得イメージ レポート+試験 or スクーリング(通学)
通信大学での単位修得の仕方は以下のような感じとなっています。
※紹介している図は単純化したものです。
通信大学から資料を取り寄せ、必要書類を出願します。その後しばらくすると教科書などが送られてくるためそこから勉強を開始することができます。
単位を取るためにレポートを作成し、試験も受けます。通常であればスクーリングにも参加し単位を修得していきます。
必要単位をすべて修得すると、免許や資格を得られます。これが一連の流れとなります。
レポートと試験は基本
レポートと科目試験は通信大学での勉強の中心になると考えてください。
基本的に履修した科目の「レポート」を作成し合格、さらには「科目試験」の合格が必要となります。2つ合格することで単位が修得できるといった感じです。
ところが科目の中には、「レポート」+「スクーリング」で単位修得、または「スクーリング」のみで単位修得というケースもあるのです。
そのため、通信大学に直接行く、もしくは通信大学が指定した施設に行って授業を受ける必要がありました。働きながらの社会人にとって一番のハードルとなっていたのです。
ところが年々スクーリングの方法が変化してきたのです。
スクーリングの多様化 メディア授業が便利
スクーリングは以前までは「大学キャンパス」や「会場」に行って授業を受ける必要がありました。
ところが「インターネット(オンライン授業)」を利用してeラーニング(ライブ配信授業やオンデマンドタイプ)を採用することにより、どこからでも参加できるようになってきました。
さらに「スクーリング自体が不要」というケースも増えてきたのです。
※ただしすべての通信大学がスクーリング不要ではありません。資格や免許によっては必要となるケースがあります。
通学不要な通信大学で取れるのは「大学卒業資格」
通学不要な通信大学はありますが、そこで取れる資格は「大学卒業資格」である「学士」です。
これまでの最終学歴が高校卒業、短期大学卒業、大学中退などの人で、最終学歴を「大学卒業」にしたいと考えている人におススメです。
教員免許を取る場合にはスクーリング(通学)が必要
当サイト調べでは、教員免許を通信大学で取得する場合にはスクーリングが必修となってきます。
スクーリング以外にも教育実習や介護実習といった「実習科目」が必要となってきます。
これらに参加しないで教員免許を取ることはできません。
勉強の期間は1年から2年は必要
通信大学での勉強は1年~2年が一般的です。
最終学歴にもよりますが、4年制大学を過去に卒業した経験を持っている人が通信大学で何かしらの資格を取得する場合には、そのくらいの時間が必要となります。
一番のおススメは「サイバー大学」 通学不要の通信大学
当サイトで一番のおススメのスクーリングのない(通学不要)通信大学は「サイバー大学」です。
「聞いたことがない、ちょっと不安・・・。」
と思われるかもしれませんが、文部科学省の認可を取っている正真正銘の通信大学です。
入学者には無料でipadを貸し出してくれ、通勤時間や仕事の休憩時間など、ちょっとした空いた時間に授業を視聴することができます。勿論、お手持ちのスマホでも同様のことが可能です。
また、授業料も通常の国立大学の約半額というのも人気の理由の1つです。
サイバー大学の紹介動画です。通学不要で大学卒業資格が取れるのは大きなメリットです。
通学不要の通信大学一覧
当サイト内で紹介している通学不要の通信大学を一覧で紹介しています。
自由が丘産能短期大学
教員免許 | |
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資格 | 行政書士、税理士、社会保険労務士、ファイナンシャルプランナー、インテリアコーディネーター |
学費 | 22万円 |
京都芸術大学
教員免許 | 美術 |
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資格 | 博物館学芸員、臨床美術士、建築士、臨床美術士、学芸員、造園施工管理、造園技能士、商業施設士、インテリアプランナーなど |
学費 | 16万7000円 |
人間総合科学大学
教員免許 | 養護 |
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資格 | 心身健康アドバイザー、認定心理士、社会教育主事、産業カウンセラー(受験資格) |
学費 | 31万円 |
北海道情報大学
教員免許 | 数学、情報、商業 |
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資格 | |
学費 | 16万7000円 |
放送大学
教員免許 | 特別支援学校教諭、栄養教諭 |
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資格 | 学士・修士・博士、看護師国家試験の受験資格、認定心理士、臨床心理士、学芸員、司書、幼稚園教諭、社会福祉主事 |
学費 | 1科目1万1,000円 |
そのほかの通信大学一覧
※当サイト調べであり情報が誤っている可能性があるため、ご自身での確認をお願いします。またこの一覧はランキングではありません。
通学やスクーリングが不要だと通信大学のハードルは下がる
大学に行く必要がなくなることで、通信大学で学習することのハードルがものすごく下がります。
そもそも通信大学に通う人の目的は以下の2通りです。
- 資格や免許を取得する
- 大学卒業資格(学士)を取得する
通信大学で勉強をする場合、資格や免許を取得する場合にはスクーリングが必修となるケースが多いです。
ところが「学士」、つまり「大学卒業資格」の取得を目的とする場合には、スクーリングが不必要となるケースも出てきたのです。たとえば先ほども紹介したサイバー大学です。
完全に通学やスクーリングをナシにすることは可能!
サイバー大学であれば、完全にスクーリングをナシにすることができます。
繰り返しになりますが、大学卒業資格である「学士」を取得するために通信大学に通うのであれば、「スクーリングがない」通信大学が存在します。
もちろんスクーリングがなくてもしっかりとした大学ですし、そこで卒業すればしっかりとした大学卒業資格を得ることができます。
そのため、「働きながら通信大学で勉強して大学卒業資格を取る!でも、会社でまとまった休みは取れない・・・。」と言う人は、スクーリングがない通信大学を選ばれるとよいかもしれません。
すべての通信大学がスクーリングなしというわけではない
ただしどの通信大学でもスクーリングがないというわけではありません。
一般的に通信大学で勉強するということは、少なからずスクーリングに参加することになります。スクーリングがないことが少数派なのです。
そのため日頃忙しくなかなかまとまった時間を自由に取得できない環境である場合、自分が入ろうとしている通信大学では「スクーリングが必修なのかどうなのか?」を事前に確認する必要があります。
通学やスクーリングがないことは必ずしもプラスではない
個人的な見解ですが、通学しなくてよい、またはスクーリングがないということが必ずしもメリットであるとは正直思いません。
これは私自身が、通信大学に編入学し教員免許を取得したことを前提としての話です。スクーリングの存在にはメリットデメリットがあります。
スクーリングに参加したからこそ取れた単位がる
私の場合、スクーリングに参加したからこそ取れた単位があります。
何度レポートを提出しても、そして試験を受けても合格できない科目がありました。
しかし大学に行き直接授業を受けることで簡単に理解することができ、レポートにも試験にもあっさり合格することができたのです。
スクーリングの参加がモチベーション維持の秘訣
スクーリングに参加するメリットとして「モチベーションの維持」が挙げられます。
スクーリングに行ったからこそ同じ立場の人たちと出会えました。これによりモチベーションを保てたと思います。またその当時は全国から集まってきていたため、情報交換が面白く充実した時間を過ごせました。
通信大学での勉強は一人での学習です。中学や高校のように同級生が周りにいるわけではありません。やる気を維持し続けるのは意外と大変なものです。
ところがスクーリングに行ったことで、周りに自分と同じ状況の人がいると認識できました。情報交換もでき充実した時間を過ごせました。結果、モチベーションを保ち続けることができたと思います。
一般的な大学と通信大学を比較
まず一般的な大学と通信大学を比較してみたいと思います。
一般的な大学
一般的な大学の場合、大学に通学し授業を受け、試験に合格し単位を取得していきます。
大学に行き、周りの人と同じ行動をしていれば何とかなってしまうことが多いです。
通信大学
通信大学の場合、自宅でレポートを作成し、試験を自分で受けに行き、レポートと試験の両方を合格することで単位を取得できます。
基本的には1人で勉強をしていくため、周りの人の動きが分かりません。自分で自分を管理する必要があります。
- 一般的な大学は、大学に行っていることで大学側に管理してもらえる
- 通信大学は自分で自分のことを管理し続けなければならない
自己管理することができ、一人での勉強が苦にならないのなら、スクーリングなしという選択もよいかもしれません。
苦手な教科はスクーリングで直接授業
通信大学の基本は、レポートと科目修了試験に合格することで初めて単位として認められます。
私の場合、どうしても合格できないレポートと科目修了試験が3科目ほどありました。苦手意識を持っていた科目だったため、要領を掴めなかったのかもしれません。
そこでスクーリングに参加し直接授業を受けることにしました。するとあっけないほど簡単に悩んでいたポイントを解決することができました。
通信大学だから授業のレベルが低いといったことは全く感じませんでした。
スクーリングの最後が試験
スクーリングの最後に科目修了試験となります。(※科目によって異なる可能性はあります。)
直前に勉強した内容が出題されるため、内容が頭に残っておりい、非常に問題が解きやすかったです。
そういった意味では苦手教科ほどスクーリングに参加したほうがよいと思います。
- 難しかった試験に簡単に合格できた
モチベーションを保つのが実は難しい
通信教育の勉強は自主勉強です。自分で計画的に勉強を進めていく必要があります。
時折やる気が無くなってしまう日もあります。学校のように周りに同じことをしている人たちがいるといった環境があるのなら勉強しやすいかもしれませんが、そうではありません。
ところがスクーリングに参加すると、同じ目的を持った人が沢山集まってきます。こんなにも自分と同じ状況の人がいるのかと知る一方、自分も頑張ろうという気に自然とさせられます。
通信大学での勉強において何よりも重要なのは、モチベーションを維持することです。そのため、自分と同じ状況の人たちと一緒に短い期間でも同じ場所で勉強することができる環境であるスクーリングに参加する意味は大きいと思います。
- 一人での勉強に慣れていないとモチベーション維持が難しいかも
- モチベーションの維持ができる人であれば、通信大学での勉強はそんなに難しくないと思う。
通学・スクーリング不要は人によって良くも悪くもある
スクーリングがなく、通信大学に行かずとも大学卒業資格を取れるというのは、非常に魅力的であり画期的なことだと思います。
魅力的に思えますが、ここまで話してきたようにデメリットとなる可能性もあります。
個人的な意見としては、スクーリングが設置されている通信大学を選んだ方がよいと思います。自分自身が良い体験をしたためです。
ただし、どうしてもスクーリングに参加する時間を確保できないということであれば、スクーリングなしの通信大学を選択するとよいでしょう。
学校に行く機会があると情報を収集することができる
学校に通学していたり、時折スクーリングで大学に行くことで、周りの情報を得ることができます。
- 今どのようなことをしたら良いのか?
- 周りの学生はどのように勉強しているのか?
- 次はどの科目を勉強したらよいのか?
- 書類の提出はいつまでに行えばよいのか?
これらのことを大学に行く機会があれば情報として得ることができ、自分の勉強の進みなどをチェックすることができるのです。
しかしそうではない場合、自分で管理をしなければなりません。
自分を管理するということは、自分で道を作っていくことです。誰かが作ってくれた道を歩く方が全然楽です。
たとえばレポートの提出期限を把握しなければなりません。試験の申し込みを把握してなければなりません。実習があるのなら、実習の手続きを行なわなければなりません。
これらだけではなく、すべて自己管理にかかっています。もしこれらを忘れてしまった場合、免許が取れる時期が遅くなってしまうことに繋がります。どんどん時期が遅くなってしまうと、いつの間にかやる気も落ちかねません。
モチベーションの維持が難しい
たまにでもよいとは思いますが、自分と同じ状況の人たちの中に入ることは、モチベーションを維持する効果があると思います。
私の場合もそうでした。スクーリングに参加してみて、自分と同じように通信大学で勉強している人がいるということを実感できました。
普段は1人でレポートを作成しています。はじめはやる気もあり、どんどんレポートを作成していくものですが、そのペースは時間が経つとともに少しずつ落ちてしまっていました。もし身近に同じように通信大学で勉強している人がいるのなら、少しは気持ちも変わるだろうと何回も思ったことがあります。
結果として「自分で選んだ道だから頑張ろう」といつも自分に言い聞かせていたのですが、そんな人ばかりではないことでしょう。それを1年~2年続けることはなかなか大変なことです。
卒業率がかなり低いという現実
通信大学で大卒資格を得ようと考える人は多くいます。
しかし卒業率は非常に低いとされています。考えられる理由がモチベーション維持、そして時間の確保でしょう。この辺りの問題を解決できそうであればチャレンジしてみるのもよいかと思います。
向き不向きがあるかもしれない
スクーリングがないことは、ある人にとっては大きなメリットとなりますし、ある人にとっては大きなデメリットになるかと思います。
もし計画的に勉強をすることができるという自信があるようならば、通学不要の通信大学で勉強してみるのもよいかもしれません。
ただし私の場合は、スクーリングに2回参加しましたが、良い思い出ですし参加してよかったと思っています。