教員免許を持っているが学校で働いていないいわゆる「ペーパーティーチャー」はたくさんいます。
- 元々教員として働いていたが、長く教育現場を離れていた。
- 教員免許は持っているが勤務経験がない。
このような人は本当に多いです。そのような人たちを教員として招き入れたいという活動が広まっているようです。
ペーパーティーチャーを教育現場へ 教育委員会が動く
昨今の教員不足を解消させようと、ペーパーティーチャーに働きかける教育委員会が出てきました。
先日ニュースになっていたのは、岡山市教育委員会です。
授業の様子を見学したり、現場の教員の話を聞くなどし、学校とはどのような職場なのかを見てもらったということです。
働きかけとして1つの方法だと思う
免許証の更新制度は一時期設けられましたが、現在では廃止されています。そのため過去に取得した教員免許は有効となります。
働きかけとしてはよいと思いますし、教育委員会ができる範囲の内容としてはこのくらいなのかなとも思います。
ペーパーティーチャーを教育現場へ呼び込むことに懸念はある
私はペーパーティーチャーを教育現場へ呼び込むことに若干の懸念があります。
懸念理由 疑問がある
懸念している点としては以下。
- 教員不足につながっている原因となっているものを見せていないのでは?
- 教員に興味があるのならそもそも働いているのでは?
という点です。
見学者に悪い所は見せない
今回のニュースに関してですが、ペーパーティーチャーを教育現場に呼び、学校の様子を見てもらったとのことです。
これ自体は全然問題ないのですが、基本的にこういった機会ではよい所しか見せません。
現場の教員に話を聞いたとしても、悪いことは言いません。とくに今回のような目的である場合にはです。
また教職員間の人間関係、児童の問題、保護者の問題に関しても悪いことはいわないでしょう。
良い所も悪い所も伝える必要がある
良いことばかりをいってしまって、いざ教育現場に入ったら聞いていた話と違う・・・となりかねないと思うのです。
そして結局離職率が高まってしまうのではないでしょうか。
そういった事態が起こらないように、教育委員会が頑張るのはもちろんなのですが、文部科学省が学校での働き方を改革する必要があると思います。
良い活動ではある どんどんやってほしい
懸念点もありますし、疑問もあります。
しかしこのような活動は積極的に行う必要があると思いいます。
現在ペーパーティーチャーでいるということは、教員にならないという道を選んだということです。教員にならない選択をした理由が何かあるはずです。
ペーパーティーチャー側も、さまざまな不安に感じる部分をこのような機会に根掘り葉掘り聞いてみるとよいでしょう。そして答える側は正直に答えるべきでしょう。
その結果、教育現場へ興味を持ってくれる人が増えればよいと思っています。
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