ここでは、当サイト管理人が通信大学のスクーリングに参加した際の体験談をベースにお話ししていきます。
まず通信大学で学ぶということは、基本的には自宅で自分一人で学習するスタイルとなります。そのため自分との戦いになってくるわけですが、定期的に通信大学ではスクーリングを開催しています。スクーリングとは通常の学校のように、先生がいて生徒が複数いるという「一斉授業を行うスタイル」となります。
先生から直接授業を受けることができるため、自宅で自分一人で勉強するよりも断然理解度が違います。また同じ目的の人が同じ場所に集まるため情報交換をすることができます。
私は小学校の教員免許を取得するために勉強をしていましたが、いくつかの科目でどうしても理解することができないポイントがありました。結果何度かレポートでも試験でも不合格を続けていました。
しかしスクーリングに参加したことで、驚くほど簡単に理解をすることができ、その科目を合格することができました。
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通信大学のデメリットを補うことができるスクーリング
はじめに言っておきますと、私はスクーリングに2度参加しました。
1回目はスクーリングでなければ取れない単位があったため参加しました。2回目はどうしても合格できない科目があったため参加しました。
結果として言えることは1回目も2回目も参加してよかったです。
スクーリングに参加するため、数日間、通信大学のそばに宿泊することになりました。宿泊費もかかりますし、交通費もかかりました。またスクーリング費用も掛かりました。それでも参加してよかったと思います。
スクーリングは通信大学での学習におけるデメリットを補う
スクーリングは、通信大学で勉強する上で感じるデメリットを補ってくれるものだと思います。
通信大学での学習する際には、メリットとデメリットがあります。
- 好きな時に好きな場所で勉強できる
- 自分のペースで勉強できる
- 学費が普通の大学よりも安い
- 働きながらでも勉強できる
まずメリットとしては、「好きな時に好きな場所で自分のペースで勉強ができますし、学費も安くさらには働きながら勉強できる」ということが挙げられます。
半面デメリットも存在します。
- すぐに質問することができない
- 質問しても回答までに時間がかかる
- モチベーションの維持が難しい
デメリットとしては、「一人で勉強しているため、何か分からなかったとき、すぐに質問することができません。正確にいうと質問することはできるのですが、返事が返ってくるまで時間がかかってしまいます。また一人で勉強しているため、モチベーションを保つのが難しい」ということが挙げられます。
これら3つのデメリットは、勉強を行なう上で大きな弱点となり得るところです。
しかしスクーリングに参加することで、それらのデメリットを解消することができました。
スクーリングの授業はとても理解しやすい
スクーリングは直接先生から授業を受けることになります。学校の授業を想像してくれれば良いと思います。そしてその科目の重要となるポイントを教えてくれます。実際に参加してみて、「あ、そういうことだったんだ」ということが何度もありました。
また分からないことをすぐに答えてもらうことができます。分からないことをすぐに解決することで、自分の中の考えがまとまりやすく理解を深められるとともに、次に進むことができます。
さらに同じ境遇の人たちがたくさん集まってきます。そこで情報交換することができますし、何よりも仲間がいるということでモチベーションをアップすることができます。
スクーリングには金額以上の価値があると感じた
スクーリングに参加するためにはスクーリング費用が必要となります。私が通った明星大学の場合、1教科で10,000円前後必要になりました。決して安くはありません。
1教科の授業時間や回数はバラバラですが、1日で数時間連続でおこなうこともありますし、1日1時間、それを数日にかけておこなうこともあります。1教科1時間ということではありません。
また、スクーリングに行くまでの交通費や場合によっては宿泊費が必要となることもあります。
「スクーリングは近いほうが楽!?」の「私がスクーリングで必要とした費用」で私が実際にかかった費用の概算をお話ししていますが、3教科スクーリングの授業に参加し総額約7万円ほどかかりました。(この中には旅費、宿泊費、食費が含まれています。)
かなり大きな金額となってしましましたが、それまでに悩みレポートにも試験にも合格できなかった科目の理解を深めることができ、そして結果的に単位も取れたため料金以上のメリットがあったと思っています。
悩んでいたことがすぐに解決できた
スクーリングに参加することで何よりも良かったと思うことは、悩んでいたことがすぐに解決できたことです。
先ほどもお話ししましたが、私の場合、何度提出しても合格しなかった科目や、何度試験を受けても合格しなかった科目がありました。覚えている範囲では「音楽」です。実はピアノを数年間習ってきた経験があり、ほどほど弾くことができます。
しかしレポートや試験内容は「短調や長調について」であり、さっぱり分からなかったのです。
スクーリングで直接授業を受けたことにより内容をしっかり理解することができ、その結果、レポートも試験も思ったよりも簡単に合格することができました。
何度も何度も苦手な科目のレポートや試験が不合格になるくらいなら、時間を短縮しどんどん学習を先に進める上でも、スクーリングを活用するのは1つの選択肢としてアリだと思います。また、スクーリングを利用しないと、なかなか短時間での教員免許取得は難しいかもと思いました。
なるべく早く免許や資格を取りたいなら参加すべき
当サイトに時折「最短何年で通信大学で教員免許を取ることができますか?」といった内容の質問が来ることがあります。通信大学に聞いたところ、大抵の場合は2年とのことでした。これはすでに4年制大学を卒業している人の場合です。私の場合は2年半かかりました。
その上でお話ししますと、なるべく早く教員免許や資格を取りたいということであれば、やはりスクーリングには参加しておいた方がよいかと思います。スクーリングに参加せずに2年以内に教員免許を取得する人は、余ほど努力をされた人か勉強が得意な人であろうと私は思います。
私の個人的な意見となってしまいますが、スクーリングに参加することでプラスアルファの学費が必要となってしまいますが、十分な価値はあると思います。
もし何かの科目で躓いてしまっている場合、またはなるべく早く免許や資格を取りたいと考えているのなら、スクーリングの参加はおススメです。
一人じゃないと認識できた
スクーリングに参加してみて分かったことですが、「こんなに多くの人が私と同じように通信大学で勉強していたの?」と驚いてしまいました。明星大学は在籍学生数が多いという話は聞いていましたが、スクーリング期間、教室がいっぱいになるくらいの学生が参加していました。
ちなみに学生というのは通信大学生であり、ほとんどは社会人の人たちです。
それにより自分だけが勉強しているわけではないということを認識することができ、勉強に対するモチベーションを上げる要因になりました。
スクーリングは、メインキャンパスが設置されている場所以外でも全国数ヵ所で開催していますので、参加しやすくなっていると思います。
スクーリングの出席には要注意 出席には非常に厳しい
スクーリングはできることなら参加したほうがよいという話をしてきました。
ただし1点だけ、注意しておいてもらいたいことがあります。それは「非常に出席には厳しい」ということです。
1度の欠席がNG 自分から学びに来ているのだから当然
基本的に欠席はNGです。1度もしてはいけません。遅刻も2回~3回程度なら大丈夫のようですが、それ以上はアウトという話を授業前に受けました。
これは私が受けた授業だけかもしれませんが、私が受けた授業全てが出席に関しては厳しかったです。
そのため、一般的な大学の感覚で授業に参加してしまうと、せっかくお金を払い遠くからきているのに、授業が受けられなくなってしまう可能性があるのです。
とはいえ、通信大学で勉強をしている人たちは、自らの意思で勉強をしています。そのため欠席や遅刻をすること自体、考えられないことかもしれません。(数人遅刻している人はいましたが、その人たちがどうなったのかは知りません。)
「お金を払います。単位をください」
というほど甘くはありません。逆にそれで単位を与えてしまったとしたら、大学側の信用問題にもなります。
よくある質問
スクーリングとは何ですか?
通信大学におけるスクーリングとは、直接授業を受けることです。
スクーリングには参加しなければなりませんか?
取る教員免許や資格によります。スクーリングが必修である場合には、参加しなければなりません。最近ではインターネットで授業を受けることができるため、スクーリング参加が必須という傾向が少なくなってきました。
スクーリングにはお金が必要ですか?
スクーリングを受講する際には授業料が発生します。通信大学により料金設定は異なりますが、1教科当たり1万円前後と考えておけばよいかと思います。個人的な感想ですが、スクーリング費用をかける価値はあると思います。