私が通信教育で教員免許を取得したときには、スクーリングで「総合演習」という科目が必修となっていました。
平成22年の教育職員施行規則の改正により「総合演習」は「教職実践演習」となりました。
教職実践演習に参加するためにはいくつかの条件が設けられたようです。
私自身、教職実践演習を経験したわけではありませんが、その前身となった総合演習は経験したため、それに関してお話ししていきたいと思います。
どちらも通信大学生が集まりグループで作業をおこなうといった点では共通であると思います。
参考程度にしてください。
教職実践演習の概要 18コマ必要
通信大学で教員免許を取得する際には、教職実践演習に参加する必要があります。
これは必修科目です。そして18コマとなります。
私のときは月曜から土曜日までの6日間で、1日3コマでした。
現在は大学によっても異なるかもしれませんが、4日間の中で18コマを行うケースもあるようです。
教職実践演習は必修科目 必ず参加し単位を取得しなければならない
教職実践演習は唯一スクーリングでの必修科目です。そのため、全国から多くの通信大学生が期間中集まってきます。
教職実践演習とは平成10年中央教育審議会答申での「生きる力」、「ゆとり」をメインテーマとした総合学習の授業のことです。つまり、学校・家庭・地域社会の結びつきを大切にした教科なのです。
ある学校では、総合学習の授業として、自分達で作った楽器を演奏し家庭や地域の人に見てもらうといった活動をしていました。
教職実践演習の意義・目的
前述したとおり、「生きる力」、「ゆとり」をメインテーマとし、生徒自身の自己発見、自己実現等を目的とした授業です。
従来の学校授業スタイルのメインは、知識詰め込み型教育法であったといえます。しかし、それでは社会に出ても応用が利かない人間になったりしてしまうとのことで、このような政策が取られるようになりました。
総合学習の時間は生徒が中心となります、何を勉強したいのかを決めるのも生徒ですし、その先の活動も生徒中心となります。教師の役目としては、助言や質問の投げかけ、生徒の長所を引き出すといったサポート的なものです。
また、家庭や地域社会に活動内容を発表することで、現在学校でどのようなことを勉強しているのかや、直接学習の場にいる生徒の表情を見れるといった利点があります。
教職実践演習体験記 私の場合
教職実践演習の期間は私のときは月曜から土曜まで、1日3時間でした。
この授業が一番楽しかったです。
30人くらいで1クラスとなります。
どうやら先生により授業内容は変わるらしいのですが、私が受講したときは5つのグループに分かれ模擬授業を計画し、実行するというものでした。
グループ内で、いろいろな意見を出し合い授業を作っていくのです。
模擬授業の科目は、「国語」・「算数」・「理科」・「社会」・「音楽、図工・体育」でした。
私のグループは算数の掛け算について授業をすることになりました。(これは自分で選択することが出来ました)。模擬授業の与えられた時間は30分。案外短く感じるものです。
グループ内は年齢層はバラバラでした。すでに教壇に立っている方もいれば、私のように教師を一度も経験したことのない方もいました。
同じ教師を目指すもの同士、さまざまな意見を出し合えてよいグループ活動ができたと思います。
ちなみにクラスによって授業の内容は多少異なるため、人により合う合わないがあるかもしれません。私のクラスは聞いた話ですが、かなり良かったとの話です。私もそう思います。
担当の先生もとても素晴らしい方でしたし、クラスのメンバーも良い雰囲気を持っていました。
どのようなクラスになるのかは完全に「運」です。これからこの授業を受ける方は強く祈ってください。
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