通信大学での勉強の基本はレポート作成となります。
各科目によりテーマが決められているため、それに沿ってレポートを作成し大学側に提出します。
そして各科目によりレポートの作成時間は大きく異なります。
1科目あたりの単位数は2単位もしくは4単位であり、2単位を取得するのに2つ~4つ、4単位取得するのに3つ~8つのレポートの作成が必要となります。そして合格する必要があります。
難易度は科目やお題によって異なってきます。
人それぞれ得意不得意があるため、どの科目のレポート作成が簡単とか難しいとか表現することはできません。
基本的なレポート作成の流れ
通信大学での基本的なレポートの作成方法を紹介します。
通信大学に入学すると、大量の教科書とレポート用紙、課題集が届きます。
取得する免許や資格によって勉強する内容は異なってきます。そのため自分がどの科目の単位が必要なのか、どのレポートを作成するのかをまずチェックします。
シラバスで修得する科目を確認
たとえば小学校教員免許を取得するとしましょう。
小学校教員免許を取得するために必要な科目(単位)は通信大学から送られてくるシラバスをチェックすることでわかります。「教育課程論」であったり「生徒指導」という科目などです。
取得する教員免許によって課題が異なるので注意が必要です。
次にそれらの科目の課題(テーマ)をチェックします。その課題に沿ったレポートを作成していきます。
https://tuushin.jp/first/post_10.html
参照 通信大学のレポート
通信大学へ入学してからレポート作成までのイメージ
通信大学に入学してから、レポート作成までの流れは以下のようなイメージとなります。
レポートは大学から送られてきた教科書や、類似の本を参考にして書き進めていきます。
レポート作成にはコツがある 合格しやすいレポートを作成するテクニック
レポート作成にはコツがあります。
教科書で勉強するだけでもレポートを書くことはできると思いますが、類似の本を読むとさらに理解度が高まります。
理解度を深めることで、内容が充実したレポートを作成することができます。
類似の本は最寄りの図書館で探すとよいでしょう。
そして各教科の学習指導要領を持っていると便利でしょう。学習指導要領とは文部科学省が定めている教育の基準が書かれた本です。
レポートの内容が乏しいと不合格となってしまい、再び作成し直しとなってしまいます。
また内容をしっかりと理解していないと、たとえレポートが合格できたとしても試験に合格することができません。レポートと試験の2つに合格することで単位を取ることができるため、内容の理解は必要となってきます。
完成したら大学へ送付
完成したレポートは大学に送ります。
しばらくすると大学からレポートの合否が届きます。
不合格の場合はレポートを再提出することになります。その場合、合格するまで何度でも再提出を繰り返すことになります。
不合格を繰り返してしまうと時間のロスとなってしまうため、早く教員免許を取りたいと考えるのならば、内容の濃いレポートを作成することが近道といえます。
すべてのレポートに合格する必要がある
単位を修得するためにはレポートに合格する必要があります。
ある程度の単位はそれほど難しくなく修得することができることでしょう。
しかし私自身もあったのですが、テーマによってはレポートが書きにくいといったケースも出てくるものです。何度かレポートを書き直したのですが、なかなか合格をもらうことができませんでした。
しかし単位修得のためには、どんなに苦手な科目であったりテーマであっても合格する必要があります。「このレポート、難しいからパス!」ということはできないのです。
そのような場合には「スクーリング」を利用することをおすすめします。
レポートと試験は同時に進めていく
通信大学の勉強の基本はレポート作成ですが、科目修了試験にも合格しなければなりません。
通信大学で単位を修得するためには「レポートと試験の2つに合格すること」が必要となります。
科目修了試験は通信大学によってですが毎月開催されるわけではありません。1度の試験で4科目まで受験できますが、毎月開催されるわけではありません。
そのため、どんどん試験を受けていかないと単位修得が後ろに伸びてしまうのです。
対象となる科目のレポートを作成していなかったとしても、さらには不合格の状態であったとしても試験を受けることはできます。
もし少しでも早く免許や資格を取りたいと考えているのなら、できることはどんどん終わらせていったほうがよいでしょう。
イメージとしては以下のような感じです。
- Aという科目のレポートを作成して大学に提出。
- 結果を待つ間にBという科目のレポートを作成。
- AとBの科目の試験勉強を行う。
つまりAのレポートの結果を待たずに試験を受けてしまうということです。レポートの結果を待ってから試験を受ける・・・といったことをしてしまうと、時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。
複数のレポートをまとめて提出 結果を待たず次のレポート作成へ
私の場合はですが、複数のレポートをまとめて送っていました。
たとえば1週間のうちに3つのレポートを作成し週末にまとめて提出。提出し終えたら次のレポート作成に取り掛かっていました。
絶対に避けたいのは、レポートを出してその合否が来るまで何もせずに待つことです。
レポートの合否が出るまで結構時間がかかるため、待っている時間が無駄となってしまうためです。
通信大学のレポート作成方法 私はパソコンで下書きをした
私がおこなったレポート作成方法を説明していきたいと思います。あくまでも私の方法なので、他の人がどのようにレポートを作成しているのかは知りません。
教科書全部を読むことはほとんどしなかった 重要箇所をピックアップ
まず課題報告集を読みました。課題報告集には各科目のレポートを書くためのお題(テーマ)が掲載されています。
課題をチェックした後、教科書を広げて大切だと思うところをチェックしていきます。そして自分なりに理解をしていきます。
1つ言えることは、まともに全部読んだ教科書はありません。あくまでも私の場合はです。
お題を見て、その後に教科書の目次を見ます。そこから重要なことが書いてありそうな部分を見つけ、流し読みします。
よく理解できなかった場合や比較検討したい場合には、同じような内容の書籍であったり、同じ著者の書籍を図書館で探し出し理解を深めるようにしました。
教科書を丸々全部読んだ方が理解度が増すかもしれません。しかしそこまでしなくてもある程度理解はすることはできます。また通信大学での勉強の目的は免許や資格を取ることです。
各教科を深く理解することではありません。
それであれば効率よく進めていった方がよいと思うのです。
科目試験対策にはならない 試験前にもう一度教科書に目を通す必要あり
レポートに合格できたとしても、科目試験に合格できなければ単位を修得することはできません。
私の方法はあくまでもレポートに合格する方法としてはよいとは思います。
しかしポイントを絞り流し読みしているため、そのままでは科目試験で苦労する可能性もあります。
そのため科目試験が近くなると、教科書に簡単にではありますが目を通すようにはしていました。
パソコンで下書きするとよい
教科書や参考資料を一通り理解したら、それらの本を机に広げレポートのテーマに沿って文章を書いていきます。
その際、まずパソコンに打ち込むようにしていました。
パソコンに打ち込んだほうが修正しやすいのが大きなメリットでしょう。またレポートは文字制限があります。少なすぎても多すぎてもいけません。そのため一目で何文字書かれているのか分かるパソコンのほうがやり易いのです。
パソコンで一通り文章を作成したら、パソコンの画面を見ながらレポート用紙に写していきます。
レポートを書く上で厄介だと思ったことは、レポート用紙にはボールペンか万年筆のようなインクのペンでなければいけないことです。字を間違ってしまった場合には、修正ペンで修正するしかないためです。
意外と文字数が必要となる
1つのレポートの文字数は大抵2000文字程度です。最近では1500文字以上であればよいというケースもあります。
原稿用紙でいえば4枚~5枚ほどです。原稿用紙で例えると結構な枚数ですよね。
ただし空白を入れてもよいため、もの凄く大変ということはありません。ただし教科によっては書きづらく、文字数がどうしても足りなくなってしまう場合もあるかと思います。
そのようなときには通信大学から送られてきた教科書以外に、図書館などで似たような文献を見つけてきます。そしてそれぞれに書かれていることを比較し、自分の意見を交えながら書き進めていました。
個人的な意見ですが、自分の意見というところがポイントだと思います。
たとえば以下のような感じです。
- ここにはこう書かれていただ、私だったらこうした。なぜなら~
- 教科書にはこう書かれており、参考書にはああ書かれている。そのような考え方もあるかと思うが私であればこう考える。それは~
このようにすることでレポートとしても内容が充実します。何よりも文字数を多くすることができおススメだと思います。
レポートの質を落とさないようにする方法
レポートは書けばよいというわけではありません。合格するためには、それなりの質のものを書き上げる必要があります。
そこで気を付けるべき点としては、あまりにも文字数を意識しないことです。
文字数をあまり意識してしまうと必要のない言葉を大量に入れがちになってしまいます。するとレポートとして読みづらくなりますし、質が落ちてしまいます。
レポート添削する人が読みやすい、そしてある程度の質を担保する必要があります。
そのためパソコンに打ち込んだレポートの下書きを一度自分で音読してみるとよいでしょう。
重要なのは黙読ではなく「音読」です。
その方がおかしなところがあったら気づきやすいです。
通信大学のレポートで注意すべきこと ルールは守る
レポートを書くときのルールは必ず守るようにしましょう。
私は始め鉛筆書きで提出してしまいました。結果としてすぐに返送されてきてしまいました。ボールペンで書いていなかったためです。
レポートの文字数も少ないとすぐに返信されてきてしまいます。レポート作成上のルールはしっかりと守るようにしましょう。
先ほどもお話ししましたが、文字数が足りないからといって意味のない言葉を繰り返し文字数を稼ぐやり方はおススメできません。不合格となる可能性が高くなります。
レポートはボールペンや万年筆で書くため、もし間違ってしまった場合には修正ペンで修正しても大丈夫です。
単純に移す作業でもミスが出ることがある
パソコンに打ち込んだ文章を、レポート用紙に写すときにも意外と注意が必要です。
慎重に移す作業を行わないと、パソコンに書いてある文章を1行もしくは2行抜かして書いてしまうことがありました。
こうなってしまうと大量に修正ペンを使うことになり、見た目も汚くなってしまいます。結局書き直した方が早いということになってしまったりするのです。
すると修正作業に時間もかかりますし、何よりもモチベーションが落ちてしまいます。
大量にレポートを作成していると、そのうちのいくつかではどうしてもミスが発生してしまいます。その点に気を付けたほうがよいでしょう。
大学によってはパソコン提出が可能
近年になり、レポート提出がオンラインでも可能な通信大学が出てきました。
そのため、手書きのレポートを作成することもなくなってきている可能性があります。パソコンで提出する場合でも、はじめはワードやメモ帳に下書きを書いたほうが、考えをまとめやすいかと思います。
パソコンでのレポート提出の通信大学
通信大学の中には、科目によってはレポート提出が手書きでなくてもよいケースがあります。
たとえば創価大学の場合、手書きでのレポートの提出はNGとなっていることもあります。
各種レポート(明星大学編)
私は明星大学の通信を受講していました、その際にどのようなことをレポート作成していたのかを簡単に紹介したいと思います。
※ここに掲載されている各種レポートは、「レポートを作成したときの感想」と「過去の科目修了試験の課題」です。私が作成したレポートが掲載されているわけではありません。
レポートは自力で作成した方がよい 科目修了試験で苦労する
レポートは自力で作成した方がよいです。
当たり前のことであり、わざわざ説明するのもどうかとは思いますが、不正を行っている人もいるらしいので、少し触れたいと思います。
インターネットで売買されていた過去がある
実は以前、インターネットオークションでどこかの通信大学のレポートを販売している人がいたようです。
それを購入し、写し、提出すればレポートは確かに合格できるかもしれません。
しかし自分で勉強したわけではないため、科目修了試験に合格することが難しくなることでしょう。
単位を取得するためには「レポート」と「科目修了試験」の2つに合格しなければならないというお話はしてきました。
レポートを作成する行為自体が、科目修了試験の勉強にもつながります。
よってレポート作成は自分で行ったほうがよいと思うのです。
レポート作成が試験対策になる
レポートを作成するということは、少なからずその科目の知識が身に付きます。
そのため科目修了試験の対策にあまり時間をかけることなく、試験に合格することもありました。
もしインターネット上で誰かが作成したレポートを購入できたら楽だとは思います。しかしそのようなことをしても知識は身に付きません。
さらに購入したことが万が一判明してしまったら問題になってしまうでしょう。そんな危険を冒すような行為をお金を払ってまでする必要はないと思います。
繰り返しますがレポートは絶対に自分で作成したほうがよいです。大変かもしれませんが、それが勉強であり自分のためになります。
少し厳しい言い方をすると、通信大学のレポート程度を作成できないようでは教員採用試験の勉強などできません。採用試験の勉強の方が圧倒的に難易度が高いためです。
また学校の先生として働くことも到底できません。
自分のためにも、レポート作成は自分で行うようにしましょう。
教員免許取得の勉強と採用試験の勉強は別物
上記で教員採用試験の話に触れたため、少しそのあたりを深堀してみます。
通信大学での勉強はレポート作成がメインとなります。しかしそれは、教員採用試験の勉強にはほとんどなりません。
あくまでも教員免許を取るための勉強であり、採用試験に合格するための勉強ではないのです。
「レポートの勉強と採用試験の勉強は別物」ということです。
もしかしたら多くの人はわかっているかもしれませんが、実は私自身が勘違いしていたのでした。
通信大学のレポートは、あくまでも教員免許を取得するためのものです。正規の教諭として学校で働く場合には、「教員採用試験に合格する必要」があります。
そして、教員採用試験に出題される問題は、レポートを作成するときに学習した内容とは大きく異なることが多いです。
教員採用試験で痛い目を見た 免許取得の知識が役に立たない
私の場合、数科目レポートで再提出があったり、科目試験で何度か不合格があったものの、そこまで時間をかけずに教員免許を取得することができました。
そのため、教員免許を取るまでにはそれほど大変な思いをしませんでした。そして自分の中では勝手に、教員採用試験でもそれなりの点数が取れると思っていました。
そこで大した勉強もせずに採用試験に臨みました。結果は「全く歯が立ちませんでした」。全然問題の意味が理解できなかったのです。
そして採用試験専用の参考書を購入し勉強を行い気づきました。
「レポートを作成するときに勉強したことが全く役に立たない」ということをです。
一般的な4年制大学の教育学部では、3年生までに教員免許取得のための単位をほとんど修め、4年制になると採用試験対策を行うようです。つまり1年間みっちりと採用試験の勉強をしてきます。そういった人たちがライバルとなるのです。
このようなこともあり採用試験合格を狙っているのであれば、レポート作成の勉強とは別に、採用試験対策を行う必要があることでしょう。
レポートの書き方と作成方法 まとめ
通信大学でのレポートの書き方と作成方法をまとめておきます。
あくまでも私の方法です。
- 大学から送られてきた教科書を基にする
- お題を見て自分なりに考えを想像。その後目次を見る。
- 目次の中で重要そうな部分をピックアップし流し読み。教科書を全部読むことはほとんどない。
- 必要な場合には参考書籍を図書館で探す。
- レポートの下書きはパソコンへ。文字数をカウントしやすく修正しやすいため。
- 教科書の大事な部分を見ながらレポートを作成していくため、早ければ30分程度でパソコンに下書き完成。
一般的な大学で単位を修得しようとしたら、10時間ほど授業に出席し、さらに試験に合格する必要があります。
それに比べると、通信大学で単位を修得する場合には、時間的には5分の1程度しかかかりません。
文章読解力や文章作成能力によってレポートの作成時間は変わるかもしれませんが、私の場合は1つのレポートが完成するまでに大体1時間~2時間前後でした。
このように考えると、通信大学での勉強は楽そうに思えるかもしれません。
しかしこの1時間~2時間を自主的に確保することが意外と難しいと思います。とくに働きながら勉強する人にとってはです。
継続する意思がなければ通信大学での勉強はなかなか難しいかもしれません。
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