ネットだけで卒業することのできる大学はあります。つまり大学卒業資格である「学士」をインターネット上のみで取得することができるのです。これにより最終学歴を「大卒」にすることができます。
ここでは「ネットだけで大学卒業資格である「学士」を取得することのできる通信大学」を紹介していきたいと思います。
まず誤解している人もいるかと思うのですが、通常大学というのは文部科学省で認められており一般的な大学と同じものです。そのため、取得できる資格は正式なものなのです。単純に学ぶ場所の違いです。
ネットだけで大学卒業資格が取れる通信大学一覧
ネットだけで大学卒業資格の取れるとくに有名な通信大学を紹介します。
ここで紹介している通信大学以外でも学士を取得することは可能です。
2種類に分けられる通信大学
ここで紹介している通信大学は、大きく分けて2つの種類に分けられます。
- もともと一般的な大学を運営しており、そこに通信学部を設置したパターン
- はじめからオンラインのみで大学運営をしているパターン
どちらの種類の通信大学で学士を取得しても同じ学士です。優劣はありません。
個人的な見解ですが、大学卒業資格を取得するだけが目的であればオンラインでも良いかもと考えます。
通信大学を卒業したら学歴となるのか不安
通信大学を卒業すると大学卒業資格である「学士」を得ることができます。
しかし通信大学を卒業しても学歴にはならないと考えている人もいるようです。
結論とすれば「学歴になります」。
参照 通信制大学は学歴にならない?それは完全にウソ!でも通信制大学に対する誤解はある
「通信」という言葉に勘違いをしている
「通信」や「夜間」にネガティブなイメージを持っている人はどうしてもいます。
しかし学校教育法の第八十四条に通信教育が定められています。これを知らない人からしてみると学歴にならないという表現になるのかもしれません。
ネットの通信大学はとにかく学費が安い
通信大学の大きなメリットの1つは「学費の安さ」です。一般的な大学の学費と比べると半分以下なのは当たり前です。
たとえばですが、通信大学、国立大学、私立大学でも以下のような学費の違いがあります。
通信大学 | 国立大学 | 私立大学 | |
---|---|---|---|
年間 | 75万円 | 80万円 | 130万円 |
4年間 | 約300万円 | 約320万円 | 約520万円 |
国立大学であれば年間授業料が約80万円(4年間で320万円)、私立大学であれば約130万円(4年間で520万円)くらいとなります。
通信大学によっても異なってくるのですが、たとえば通学不要として有名なサイバー大学の場合4年間で学費が約300万円、つまり年間約75万円となっています。
サイバー大学 | 八洲学園大学 | 新潟産業大学 | |
---|---|---|---|
年間 | 75万円 | 約25万円 | 約30万円 |
4年間 | 約300万円 | 約100万円 | 約120万円 |
八洲学園大学の場合では4年間で約100万円、つまり年間約25万円となっています。
次に2021年に新設される「managara 新潟産業大学」の場合には、年間授業料は30万円となっています。
このように通信大学によってかなり金額の違いがありますが、いずれにしても一般的な大学の学費に比べかなり安くなっていることが分かると思います。
また通信大学では私のように教員免許を取得することもできます。私の場合は最終学歴が大学卒業だったため、通信大学の3年次に編入という形となりました。
すると最短2年で教員免許が取れ、それにかかる学費は約50万円でした。(1年25万円ほど)
初年度の学費 | 教員免許取得までに必要な学費 | |
---|---|---|
東京未来大学 | 約22万円 | 約60万円 |
明星大学 | 約17万円 | 約35万円 |
星槎大学 | 約40万円 | 約80万円 |
聖徳大学 | 約40万円 | 約52万円 |
玉川大学 | 約22万円 | 約40万円 |
創価大学 | 約30万円 | 約40万円 |
東京福祉大学 | 約26万円 | 約80万円 |
佛教大学 | 約21万円 | 約51万円 |
大学に行かない=スクーリングなし
大学に行かないということは、スクーリングもないということです。
通信大学で資格を取ったり卒業を目指したりするときには、「必ずスクーリングに行かなければならない」というのが少し前までの常識でした。スクーリングとは「直接授業を受ける」ということです。
方法としては、通信大学のメインキャンパスに行って授業を受けるか、もしくは地方で開かれるサテライトキャンパスで授業を受けるということです。
働いている社会人が利用しやすい環境に
働いている社会人にとって、まとまった時間を割いて大学まで通う、もしくは決められた場所に行き授業を受けるというのはなかなか難しい話でしょう。
実際私も、教員免許を取るときには正規の仕事には就かずに、契約社員やアルバイトといった雇用形態で働いていました。そのため時間に融通が利きスクーリングに通うことができました。
ところが近年では、まったくスクーリングを必要としない通信大学が現れました。
このようなこともあり、以前よりも多くの人が通信大学で学ぶチャンスが増えたのです。
なぜスクーリングが必要なくなるのか
通信大学のスクーリングが減少、もしくは無くなる主な要因は「E-ラーニング(インターネット上での勉強)」でしょう。
「E-ラーニング」とは、インターネットを利用して、講義の動画を配信して視聴したり、各種プログラムを演習するといった形態の学習方法のことです。スクーリングを面接授業と呼ぶ一方、E-ラーニングをメディア授業と表現したりもします。
Wikipediaで見てみるとこんな文章がありました。
法令上「メディアを利用しておこなう授業」は、面接授業(スクーリング)と同等に卒業の要因とされている。
スクーリングの単位が正式な単位として認められるのであれば、メディア授業の単位もそれと同様ということです。
最近ではかなり多くの通信大学にてE-ラーニングが導入されてきている印象です。(2022年7月)
ネットだけだから簡単というわけではない レポートや試験に合格する必要がある
「ネットだけで」という言葉を聞くと「簡単」と連想しがちですが、決してそんなことはありません。数多くのレポートに合格しなければならないし、試験にも合格しなければなりません。
そして一番大変なことは「自分を管理しモチベーションを維持し続けること」だと思います。
計画的な学習が必要となる
私は通信大学で教員免許を取得した通信大学の経験者です。その上でお話しさせてもらうと、決して楽して免許や資格が取れるということはありません。
このように言ってしまうと大変そうに思えるかもしれませんが、自分の好きな時に好きな場所で勉強することができるということは、私には向いていました。1日中勉強したというわけでもありません。ただし1日数時間は、通信大学の勉強に充てるようにしました。
勉強というよりもレポート作成に時間を割きました。1つの単位を取得するために複数のレポートが必要となり、1つのレポートを作成するためにはそれなりの時間を要することになります。
教科書での勉強自体はそれほど時間は必要ありませんが、それをまとめ、自分の考えを交えれ、他の書籍に書かれていることを交えながらのレポート作成は、苦手と考える人もいることでしょう。
人生の分岐点になる
通信大学の経験者だからこそ、通信大学での勉強が決して楽だとは言いません。しかし大きなチャンスであることは間違いなく、私に限って言えば、人生の大きな転機となりました。
通信大学で教員免許を取得したからこそ、小学校で担任として働くことができ、さらにはこのサイトを作成することもできました。小学校での教員生活は私の人生の中で最も刺激的で感動的で最高の経験でした。
なので、これから通信大学を利用して資格や免許を取ろうとしている人は、決して楽ではないですが、決して無駄ではないということだけは伝えておきたいと思います。
よくある質問
- インターネットを利用して卒業できる大学はありますか?
-
あります。一部の通信大学では一度も学校に通うことなく卒業することができます。授業はすべてインターネット上で行われるため通学の必要がありません。
- インターネット上のみで卒業できる通信大学の学費は高いですか?
-
通信大学であるため学費は安く設定されています。通信大学によって学費も異なりますが、年間10万円前後~70万円前後となります。
- スクーリングも必要ないということでしょうか?
-
必要ないケースも多いです。通信大学によって、そして目的によっても変わってきます。たとえば大学卒業資格を取得するということであれば、スクーリングを必要としない通信大学はあります。
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