通信大学で勉強をはじめる際には、単位互換制度を利用するとよいでしょう。
単位互換とは、これまでに他の大学で修得した単位を、他の大学の単位として認定する制度のことです。
つまりどこ大学であったとしても、一度修得した単位は取得する必要がなく、言い方を変えると再利用することができるということです。
つまり一度取得した単位は、再び取得する必要はなく免除されるということになります。これが「単位互換」です。
既に持っている単位を使うことができる
通信大学に入る前に、他の大学で単位を修得していた場合、はじめから単位を修得する必要がなくなる可能性があります。つまりすでに卒業した大学の単位が認められることがあるのです。
これを単位互換といいます。
単位互換を図解で解説
もう少しわかりやすく図解で説明します。
まず一般的に大学では、1年生から2年生までが一般教養を勉強します。そして3年生と4年生で専門教養を勉強します。
つまりどの大学に進学したとしても一般教養を勉強しており、それはつまりそれらの単位を修得したということなのです。
大学卒業者はすでに単位を持っている
既に大学を卒業している人は、その大学がどこだとしても一般教養の単位は持っているということになります。今回の図では「A」の部分です。
すでに持っている単位であるため再び「A」を取得する必要はありません。
その上で教員免許に必要な単位は「D」「E」となります。そのため、それらだけを修得すれば教員免許が取れるということになるのです。
そのため、たとえば4年制大学を卒業した人が通信大学で教員免許を取る場合、大学1年生~2年生で修得した一般教養は修得しなくてもよくなるため最短2年で取得できるということになるのです。
つまり大学3年生~4年生で修得するべき単位を取ればよいだけということになります。
持っている単位は認められる
違った角度で説明します。
単純な話をすると、持っている単位は単位互換制度を採用している大学では認められるということです。
1から勉強し直す必要はないということです。
そのためこれまで大学で勉強をしたことのある人ならば、中退でも卒業でも数単位でも持っていればそれらは認められ、再習得する必要がなくなります。
よって通信大学で教員免許を取る場合には、教員免許専用の単位だけを取ればよいのです。
このようにするためには「単位互換」をしなければなりません。つまり「既に単位を持っていますからその分を認めてください。」とすることです。
すべてが認められないケースも
既に卒業している大学の単位がどこまで単位互換可能なのかは、通信大学に申請をしてみないと分かりません。
ただし大量に認められないということはないと思います。
大学卒業資格も同じ
通信大学で大学卒業資格を取得するときも、単位互換を利用したほうがよいでしょう。
単位互換を利用できるのは、あくまでも単位をいくらかでも持っている人です。
たとえば過去にどこかの大学に通っていた人で中退してしまった人です。過去に通っていた大学で持っていた単位を、通信大学でも利用することができます。
持っている単位数にもよりますが、1年生で入学せずに、2年生、3年生で入学することが可能です。
単位を持っていなければ1年生から
単位を持っていれば2年生や3年生から編入学という形で入学することはできます。
しかし単位を持っていなければ1年生に入学することになります。
たとえば最終学歴が高校卒業の人で、大学に進学していない人の場合。大学に行っていないため大学の単位は持っていません。
そういった人は2年生や3年生に編入学することはできません。単位を持っていないためです。
数単位認められなかった 認められない単位は取り直す
私の場合は数単位だけ認められませんでした。
つまり数単位だけ単位互換ができませんでした。
そのため教員免許に必要な単位のほかに2科目~3科目は余計に取りました。こういった人はどうやら結構いるようです。
とはいっても2科目~3科目程度なので大した量ではありませんでした。
私のように少し余分に単位を取る人もいれば、すべて認められる人もいるようです。しかしこれは卒業した大学の成績証明書を通信大学に提出してみなければ分からないことです。
大学を中退しても単位互換は利用できる
大学を中退した人でも単位互換制度を利用することは可能です。
大学を卒業したとしても中退したとしても、一度大学で修得した単位は有効となります。
そのため、大学を中退したけど通信大学で勉強したいと思った人は、それまで持っている単位を活用することが可能となります。
しかし大学を除籍となってしまった場合には、修得した単位が無効になることがあるようです。
取得できる通信大学を検索
取得できる通信大学を検索