アーティキュレーションという言葉がとくに用いられるのは、垂直的接続における現行制度・組織の問題点が検討される場面である。原語の意味は解剖学上の関節、または音声学上の分節化。
これが教育学分野になると、初等・中等・高等教育の学校段階や中等教育段階における複線化などの制度上の「区切り」の問題、また、内容的側面における「区切り」、すなわち各教科の始期、選択、教科間の関連や教育方法・教授組織を問題とするときに用いられるようになる。
下級学校から上級の学校への学習者の移行がどうすれば容易になるか、といった運営的側面(児童・生徒の入学・卒業時のデータ取得と供与、異なる教育段階の教師による共同作業や研修・討議の場、教育プログラムの情報提供、児童・生徒・教師の相互訪問の機会等)もこの要素に係る重要な論点である。