家庭の教育力

基本的な生活習慣、他人に対する思いやり、倫理観を培うことは、家庭教育の重要な役割である。しかし現在では、このようなことを培うべきはずの家庭の教育力が低下していると指摘されている。親子として心の絆を深め合えない家庭、親が確固とした倫理観を持っていない家庭において、どのようにして家庭の教育力を高めていくかは大きな課題である。

今日、家庭の教育力を回復させるために、社会教育や生涯学習の領域で家庭教育や育児支援に関わる事業や活動が実施されている。2003年度より継続実施される「新子どもプラン」での一連の事業のほか、『家庭教育手帳・ノート』の配布や、公民館などでの家庭教育学級の開催、親の悩みを相談する24時間電話相談などである。今後、さらに多くの親に対して、こうした取り組みの周知と普及を図っていくことが求められるであろう。

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