従来の教師が学級に移動して授業をしてきた方法をやめ、すべての教科について生徒が移動する方式を教科センター方式という。生徒がホームベースと呼ばれる自分の居場所を中心にして、自分で時間を管理し、自分の意思で教科教室に移動する。
従来の受動的な学習を廃し、自らの意思で学習する力を養うことを目的として導入された、新潟県の聖籠中学校や福島県三春町立の中学校数校などの先行的事例では、期待どおりの成果が報告されている。
ただし、この方式を採用するには、従来の「普通教室+特別教室型」校舎を教科教室型に学校建築そのものを転換する必要があり、行政や住民と一体となった取り組みがなければ実現は困難である。