学童保育とは、主として小学校に通う児童に対して、放課後に学童保育所などの施設で行う保育をいう。共働きや片親家庭が増加する中で、毎日の放課後に適切な保育の場を提供することで親が安心して就労でき、それによって家族の生活を守ることを目的としている。
学童保育は従来、法律の規定がなく、公的に制度化されていなかったため、民生部局・教育委員会による公立公営方式、団体委託方式、父母の共同運営方式など、自治体によって様々な運営方式が取られてきた。1997年6月の児童福祉法改正によって、学童保育は初めて法制化され、「放課後児童健全育成事業」という名称で国と自治体がこの事業の推進に責任を持つことが明記された。
学童保育では一般に、2人の指導員で30人から50人を下校時から五時頃まで保育している。2002年5月1日現在の学童保育の施設数は、2,147市町村で12,825ヵ所であり、1997年の法制化以降の5年間で約3,800ヵ所増加している。またこれを設置している小学校数は23,964校で、その設置率は53・5%に上る(全国学童保育連絡協議会調査)。