2001年6月に大阪教育大学附属池田小学校で起きた児童殺傷事件によって、学校における安全管理のあり方が大きく問われるとともに、事件後の児童生徒の心のケアの充実を図る必要性が提起された。またこの事件に限らず、近年学校を発生場所とする犯罪が急増し、また凶悪化する傾向にある。
こうした事態を受けて、全国の学校を対象に2002年度から実施されたのが、「子ども安心プロジェクト」である。
そしてこのプロジェクトのもとで、学校の安全管理に関する取り組み事例や危機管理マニュアルの作成・配布、地域と連携した学校安全に関するモデル地域における調査研究、事件・事故後のPTSD(外傷後ストレス障害)などの対策として保護者向けの心のケアパンフレットの作成・配布などが実施されている。