スクーリングなしの通信大学は存在します。しかしすべての通信大学でスクーリングなしになるわけではありません。
勘違いされやすいのは、スクーリングなしで取ることのできる資格は「大学卒業資格」が主となります。
教員免許やそのほかの資格を取得する際には、基本的にスクーリングがあると思ったほうがよいでしょう。しかしこれも通信大学や取得する資格によって異なってきます。
スクーリングなしで大学卒業可能 でも・・・
通信大学を利用すれば、スクーリングに行くことなく大学卒業の資格を得ることができます。
つまりレポートを作成し合格、さらに科目修了試験に合格すれば、大学卒業資格を得ることができるということです。
参照 通信大学の科目認定方法
そのため忙しく働く社会人の方にはおススメです。
レポートと試験に合格すればいいだけだが・・・
レポートと試験に合格するだけで大学卒業資格を得られるというのは聞こえがよいことでしょう。
実際現在の通信制大学ではそれが可能となっています。
ただしレポートや試験にスムーズに合格できればの話です。
個人的見解ではありますが、少なくても1度はスクーリングに参加したほうがよいとは思います。
私の経験談 レポート作成は楽ではない
私の経験談でお話しさせていただきます。
私の場合は小学校の教員免許を通信大学で取得しました。その上でお話をすると、レポート作成は決して楽ではありません。
教科書を読み理解し、レポート用紙にまとめます。文字数制限があり、指定された文字数書かなければなりません。1つのレポート当たり約2000文字ほどとなります。
そして1科目(2単位~4単位)合格するためには少なくて2つ、多くて8つ程度のレポートを作成することになります。
さらに、作成したレポートは大学に提出し合格しなければなりません。もちろん不合格となってしまうこともあります。
そのため「レポートだけで大学卒業資格を得られる」=「楽に大学卒業資格を得られる」ということではないということが分かるかと思います。
すべての通信制大学が対応しているわけではない
スクーリングのない通信制大学は存在しますが、すべての通信制大学がスクーリングがないというわけではありません。
オンラインスクーリングが導入されている通信制大学もあるため、一昔前に比べるとスクーリングに参加する時間は減ってはいるものの、それでも参加しなければならないケースが多いです。
スクーリングのない通信制大学紹介
ここからはスクーリングがないとされている通信制大学を紹介しています。
- 日本大学
- 北海道情報大学
- 東京未来大学
- 産業能率大学
これらの通信制大学ではスクーリングがないと紹介しているサイトがありますが、注意が必要です。
注意!公式サイト以外の情報を頼りにしてはならない
今回紹介した通信制大学ですが、それぞれの通信大学の公式サイトではないサイトで「スクーリングがない通信制大学」として紹介されていました。
しかし実際調べてみると、スクーリングに参加しなければならないケースがありました。
日本大学 | スクーリングは必須ではない。ただし,大学(東京)で6日間(土日の2日間×3回)行事に参加する必要があります。中学校免許を希望する場合はさらに1日(日曜日)来校が必要です。
学芸員は必須。 |
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北海道情報大学 | 卒業に関しては可能と言っている。 教員免許に関しての明言はない。 |
東京未来大学 | 受講する授業を見ると普通にスクーリング科目あり。
認定心理士・・・スクーリング科目のうち2科目をメディアにできる。 |
産業能率大学 | 大学卒業資格であればスクーリングなし可能。 |
大学卒業資格ならスクーリングは必要ない
大学卒業資格を取るのであれば、スクーリングが必要ないケースが多いです。
ただし大学卒業資格を取ることのできるすべての通信大学が当てはまるわけではありません。
そのため、スクーリングのことを気にされる場合には、直接通信大学に聞いてみたほうがよいでしょう。
教員免許取るなら必ず実習は必要となる
大学卒業資格ではなく教員免許を通信制大学で取得するのなら、基本的にはスクーリングがありますし、なかったとしても必ず実習は必要となります。
これら実習科目が免除になることはありません。また連続で参加する必要があります。
スクーリングがなくても大学に行く必要はある
当サイト調べですが、オフラインのスクーリングが無くても、オンラインのスクーリングが必須であることがあります。
たとえスクーリングがなかったとしても、まったく大学に行かずに教員免許を取ることができるということは難しいかと思います。
また上記したように、実習科目は必ず参加しなければなりません。
結論として、家を一歩も出ることなく、オンラインのみで通信大学で教員免許を取るのは極めて難しいというのが当サイトの判断です。
教育実習なら2週間~4週間
教員免許を取得する場合には、必ず教育実習は必ず参加しなければなりません。
たとえば小学校教員免許を取得するなら「連続4週間」の実習が必要となります。これを分割することは不可能です。分割というのは夏に2週間、そして冬に2週間などです。
メディア授業がスクーリングの代わりとなることも
通信制大学では、インターネットを利用したメディア授業を用意しています。
パソコンやスマホといったインターネットデバイスを利用して勉強する方法です。
これらがスクーリングの代わりとなるケースもあります。
スクーリングの有無は自分で確かめる
取得する資格や免許にもよりますが、スクーリングの有無は必ず自分で確認するようにしましょう。
通信大学から資料を取り寄せれば、自分の取りたい免許や資格を取るためにはスクーリングが必要かどうかがわかります。
またおススメとしては、直接大学に問い合わせてみることです。
週末スクーリングであれば弊害は少ない
スクーリングは夏や冬といった大学の長期休みのときに行われることが多いです。
または土曜日や日曜日といった週末に行われることもあります。
土日だけのスクーリングであれば、仕事にさほど影響を与えることはないことでしょう。
まとめ スクーリングなしで卒業できる通信大学はある
スクーリングなしで卒業できる通信制大学は存在します。
しかしすべての通信大学に当てはまるわけではありません。
また今回は大学卒業資格に焦点を当てていますが、それ以外の資格、そして教員免許などを取得する場合には別の話となってきます。
そしてたとえスクーリングに参加しなくてもよかったとしても、オンラインのスクーリングには参加しなければならないケースはあります。
これも大学によって異なりますので、まず大学卒業資格を取りたい通信大学をいくつかピックアップし、それぞれに直接聞いてみるとよいと思います。