子どもの創造的な活動を中心に主題中心のカリキュラムと授業を創造する教育運動として、1960年代に英国で展開されたインフォーマル・スクール運動の試みが、1970年代の米国に導入され生み出されたのがオープン・エデュケーションである。
日本でも1980年以降、オープン・スペースが学校建築に盛んに取り入れられるようになったが、学校建築面の柔軟性・開放性が教育実践面のそれとリンクしていないことも少なくない。しかし、本来は学年、学級、教科・科目、学校時間などの区切りや、教師と児童・生徒の間の区別等々をオープン(開かれた状態)にするというのがその趣旨である。
米国のオープン・エデュケーションでは、ほとんどの授業を主題(トピック)を中心とする共同学習で展開したり、一斉授業の強い枠組みを柔軟化したりする工夫を随所に見ることができる。