子どもの権利を保障することを目的として国際的に決議された権利宣言。最も代表的なものは、1924年に国際連盟で採択された子どもの権利宣言をもとにして、1959年に国際連合により採択された子どもの権利宣言である。
そこでは、子どもは身体的 精神的に未成熟であるために、適当な法的保護を含む保護や配慮を必要とするとの前提に立って、出生時から姓名・国籍をもつ権利、社会保障を受ける権利、教育を受ける権利、発達を阻害する環境からの保護を受ける権利などの保障がうたわれている。
この宣言の理念の実現を推進するために、国際連合は20周年にあたる1979年を国際児童年とすることを提唱した。この宣言に効力をもたせるために、30周年にあたる1989年に国際連合で採択されたのが、子どもの権利条約である。