子ども期の消滅

近代になって印刷技術の発明とともにつくり出された子ども期が、テレビを中心とする読み書き能力を必要としない情報メディアの発達によって消滅しつつあることをさす。アメリカのメディア学者ポストマンも指摘するように、テレビに代表される画像による情報伝達は、読み書き能力あるいは言語能力を必要としないため、学校教育の必要性を失わせ、また子どもに対する大人の情報管理力を奪った。子どもも大人と同じ情報を視覚的・感覚的に摂取できるようになった。

その結果として、子どもが大人社会から情報的に隔離されることがなくなり、大人と子どもの境界線が不鮮明になってきた。それは子ども期の消滅でもあり、また読み書き能力の向上により大人になっていくといった学校教育のもつ意義の揺らぎを意味している。情報メディア環境の発達は、ますます子ども期の消滅を加速させつつある。

 

 

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