教師文化

教師という職業に固有の文化。教師が共有している理念・信念・慣習・伝統などの総体をいうが、それは、教師の仕事を支え、規定している知識や行動様式と密接に結びつけられている。

教師文化の特色として、佐藤学は、再帰性不確実性無境界性の3点をあげている。

「再帰性」とは、教師が実践を通して、再帰的に教師文化を再生することを指す。道徳的説教に明け暮れる教師は、自らを偽善的な「徳の権化」に教育する。実践に行き詰まると、子ども・家庭・社会を批判するが、批判すればするだけ、結局は、自分自身の責任の問題に帰ってくる。こうした「再帰性」は、教師の仕事を孤独なものとし、教室を聖域=外部からの批判から逃れるシェルターにしてしまう。

「不確実性」とは、教育実践において確実なものがないという状態。ある教室で効果的であったプログラムが、別の教室で有効である保障はない。教師の実践を客観的に評価できる安定した基準は存在しない。これが、「安定」を求めて、既存の権威や権力への追従、授業の形式主義とマニュアル主義などの教師文化を生み出す。

「無境界性」とは、教師の職務領域が無制限に拡大することを指す。子どもの指導は、家庭や地域の問題にまで踏み込まざるをえない。それが、職域と責任の無制限な拡大、および専門性の空洞化を招くことになる。授業よりもクラブ活動に生きがいを覚える教師の出現や疲労とストレスの蓄積の背景になっている。

この記事を書いた人
通信教育で教師を目指す!

国内でも通信大学に関する情報サイトとしてはTOPクラスで長い運用歴を誇る当サイトを2007年より運営。
海外留学後、日本の大学を卒業。家庭教師や学習塾で講師をしながら通信大学で小学校教員免許を取得。
その後、小学校で複数年クラス担任として教壇に立つ経験を持つ元小学校教員。
2004年より前身となるサイトの運営を開始し、これらの経験を交えて現在のサイトとして確立し現在に至る。通算20年以上教育業界には携わり続け、2022年より小・中・高生向けの学習塾を開講。

保有資格:小学校教員免許(明星大学で取得)
運営:通信教育で教師を目指す
運営についてポリシー
監修: 編集長(元小学校教員/IT会社代表+学習塾経営)
監修範囲:全体構成・数値整合性
最終監修:各ページ上部に記載

他の監修:現役小学校教員T(公立小学校 教諭/教員歴20年・小学校教諭専修)・・・※実名非公開の理由:現職のため/編集部確認:教員免許・在職を確認済み

他の監修:大学教授T(私立大学 教授/専門:教職課程)・・・※実名非公開の理由:勤務先規程による/編集部確認:在籍と担当科目を確認済み

編集ポリシー:一次情報(編集者の実体験・各大学の学費ページ・文科省統計)に基づき年次更新。誤り報告は<問い合わせ>まで。

通信教育で教師を目指す!をフォローする
か行 その2
タイトルとURLをコピーしました