教育実習体験談 通信大学生が小学校に教育実習に行った感想

当サイトの管理人が実際に小学校教員免許を取得 通信大学での教育実習 教員免許を取るのなら必ず参加しなければならない単位

教員になるためには教育実習に行かなければなりません。これは通信大学で教員免許を取得している人も同じことがいえます。

教育実習に行く条件としては、12月までに22単位を習得していなければいけませんでした。(明星大学の場合)

また1月から3月の間に行くのであれば34単位を習得していなければいけません。

つまりいつでも行けるというわけではないのです。ちなみに取得見込みではなく取得済みでなくてはいけません。

教育実習の実習校は基本的には自分の母校を選ぶのが通例となっているようです。さらに通信大学生は、自分で実習校を探し交渉する必要があります。

教育実習については都道府県や教育委員会によってルールが異なるようです。そのため通信大学、教育委員会などにルールを確認してから教育実習に臨むとよいでしょう。

ここからは当サイトの管理人自身の体験談をお話ししたいと思います。

実習前 実習校を探すところからはじまる

通信大学で教員免許を取得する人たちが苦労するのが、実習校探しとされています。

私はまず支援委員をしていた小学校に連絡をしました。

理由としては、2年ほど前まで働いていて校長先生や周りの先生を知っていたためです。

電話をしてみると校長先生が「受け入れてもよいけど、まずは出身小学校に聞いてみるとよいよ。それが一般的だから。もし断られたらもう一度連絡頂戴。」といわれました。

そういわれたら出身校に聞くしかありません。

そこで出身小学校に連絡をしました。すると「わかりました。〇月〇日に来てください。」

となりました。

指定された日に学校へ

指定された日に学校に行き、校長先生にあいさつをしました。

その後、必要書類を集め、実習校に提出。

通信大学生が教育実習校を探す際には大変であるという情報もあったのですが、私はとくに問題はありませんでした。

教育実習の意味をしっかりと考える必要があった

正直な話をしますと、私は教育実習は教員免許を取るために必要な単位を取ることだけが目的でした。

そのため、決められた期間が過ぎればよいという思いがあったと思います。つまり教育実習中に、意識的に何かを学ぼうという考えはかなり低かったと思います。

そのため振り返ってみるとですが、かなり態度の悪い実習生だったと思います。

教育実習の評価をするのは現場の先生

私のような考えで教育実習に臨む人は少ないかとは思います。もし私のような考えで実習に参加すると、かなり苦労すると思います。

それは考えが態度に出てしまうためです。

恐らく私も態度に出ていたと思います。結果自分の首を絞めることになり、指導員の先生からは見事に嫌われてしまいました。

結果として、何をするにもかなり苦労することになりました・・・。

1週目 学校のルールがわからず苦労する

教育実習1週目

教育実習1週目。

朝学校に行き、まずは校長先生のところに行き挨拶をしました。まったくわからずはじめてのことなので緊張しました。

その後、職員会議が開かれ、そこで学校中の先生方に紹介をされました。

ちなみにそのときは、短期大学の学生も教育実習に来ていました。

すぐにダメ出しを受けることに

先生方の前で自己紹介をした後、私はすぐにダメ出しを受けることになります。

人前で話すことがあまり得意ではない私は、自分なりに一生懸命挨拶をしたつもりではいました。

ところが担当教員からは「教えてもらう姿勢が感じられない」という内容の話をされました。

とはいっても、

  • 教育実習を受け入れてもらっている身
  • 単位をどうしても欲しい身
  • 何も知らない世界
  • 初日

このような状況の中で何も知らない中そんなことをいわれても、私としてもどうすることもできません。その瞬間、「あ、この先生とは合わない」と思ったのです。

そんな一発目から厳しい指導を受け、担当の教室に向かうことになりました。

私は5年生の担当でした。

授業見学がはじまる

担当するクラスであいさつを行いました。相手は子どもではありますが、やはり緊張するものです。

そして早速教育実習が始まることになります。

まずは学校の一日の流れを把握するところからはじまります。そのためまずは1日中授業見学です。それが数日続きました。

そして数日すると、さまざまな先生の授業を参観することになります。どの先生の授業を参観するのかについては、事前に教務主任が組んでいてくれました。

数時間授業参観をし、残りの時間は担当のクラスで、担当の先生の授業を参観するというものでした。

2週目 授業をおこなうようになる

教育実習2週目

教育実習2週目。

少しずつ授業を行わせてもらえるようになります。

授業を行うためには授業計画が必要となります。つまり指導案というものです。それを事前に作成する必要があるのです。

これが本当に苦労しました。

なぜ苦労したのかというと、指導案の作り方を全く知らなかったからです。通信大学で学んだ記憶が全くないのです。

ちなみに指導案の内容は以下のようなものです。

  • どのように授業を進めていくのか
  • 何をスタートとし、何をゴールとするのか
  • どのように子どもに働きかけるのか
  • どのような反応が子どもから返ってくるのか

これをきれいにまとめる必要があります。もちろん担当教員の許可が下りるまで修正の繰り返しです。

さらに作成するソフトが指定されていました。パソコン操作自体は苦手なわけではないのですが、そのソフトを一度も使ったことがなかったため、線の引き方、枠での囲み方などが独特で、それを覚えるだけ苦労しました。

歴代の実習生の指導案を参考にしたが・・・

実習現場には過去の教育実習生の指導案が数多く保存されていました。それを参考にして見よう見まねで作成することにしました。

しかし指導案を1つ完成させるまでに2日ほどかかり、担当教員からはかなりいろいろ言われることになりました。

今考えても、これは無理があると思います。

そしてはじめて作成した指導案ですが、今思うと内容はかなり厳しいものでした。見ると恥ずかしくなります。

担当教員からいろいろいわれるのはわかる気がします。

指導案を基に授業を行う

はじめて作成した指導案を基にして、はじめての授業を行いました。

まずいえることは、「指導案どころの話ではなかったということ」です。

前述した通り、人前で話すことはあまり得意ではありません。さらに担当教員、いわば先生の経験を何年も積んでいる人が見ている中、さらにはその先生の授業をいつも受けている生徒に対して授業をするわけです。

緊張しまくりの状態でした。あんなに苦労した指導案ももはや意味を成しません。何を話したのかも全く覚えていないほどでした。

唯一できたこととすると、大きな声で授業をしたということくらいです。いや、もはや授業とはいえないレベルのものでした。

ただこれから教員を目指す方にいえることとしては、誰でもはじめはそうだと思うのです。安心してください。慣れれば何とかなります。

指導案通りには進まない授業

指導案には「児童の行動の予想」なるものを書きます。

「〇〇といった投げかけをしたときに、生徒はどのような反応をするのか。」といったものです。

これをあらかじめ予想し、指導案の中に落とし込んでおきます。

しかしこちらの予想は全く当たりません。予想したような反応はないため、その時点でパニックです。

はじめての授業を終えて

はじめての授業が終わりました。

放課後、担当教員と反省会を行いました。評価されたのは声の大きさのみ。それ以外は覚えていないほど数多くの指導を受けました。当然といえば当然です。

繰り返しますが安心してください。はじめは誰でもそんなものです。

3週目 授業をする緊張は減ってきた

教育実習3週目

3週目。

かなり余裕が出てくるものです。

何時間か授業を行っているため、授業を行うこにそれほど緊張することはなくなりました。

しかしたまに数人の先生が見に来ることがあり、流石にそのときは緊張しました。

面白い先生との出会い こういった先生を目指したいと思った

理科の授業で、担当教員以外の先生が私を担当することになりました。

私にとってこの先生と出会ったことが、今回の教育実習で一番の思い出となったのです。

その先生はとても活発な男の先生で、生徒からも非常に人気がありました。そもそもクラスの雰囲気が全然違うのです。

授業スタイルもユニークで、それでいてしっかりと的を得た授業をしていると感じました。

自由に授業をすればいい

そんな先生と私の会話で印象に残っていることを紹介したいと思います。

私:「先生。授業って難しいですね。」

先生:「今日教えたいことの的をしっかりと得ていれば後は好きにやったらいいんだよ。子どもをからかう気持ちでやってみろ。そうすればあいつらは食いついてくるから。それに俺達だって指導案通りなんかに授業は進まないんだよ。だからみんな悩んでいるし、それでこそやりがいがあるしな。」

少し救われたような気がしました。

ちなみにその先生は、他の先生との関係は苦手なようでした。

表面上は上手く立ち回っているように見えたのですが、実際は違うのだと思ったものです。

何度か私に愚痴を漏らしていました。

先生:「全く、この学年の先生は冒険心がない。失敗したらどうしようばっかりいっている。いいんだよ。失敗しても。子ども達のためになりそうなら色々やってみればいい。それでもし失敗したら謝ればいいんだし。とにかく責任問題について話さないでどんどんやってみればいいんだよ。」

私はこういう考え方が結構好きなので「そうですよね」とうなずいてばかりでした。

私はこのような考え方が好きだし、こういった先生が教育現場にいることに勇気づけられました。

ただしこのような考えを持った先生は、正直少数派です。そして居心地がよいとはいえないと思います。それでも自分のスタイルを貫いている姿は、単純にかっこいいと思ったのです。

4週目 最後の1週間

教育実習4週目

4週目。

教育実習最後の1週間です。

教育実習の最後の1週間には「終日」「研究授業」というものがあります。

「終日」とは、朝から放課後まで丸1日、クラス担任として活動することになります。つまり全ての授業を行います。

「研究授業」は多くの先生が見に来ます。ある意味、教育実習の総仕上げの授業となるため、指導案もより精巧な物を作成しなくてはいけません。

そのため、3週目の後半からは終日と研究授業に向けて準備に取り掛かることになりました。

教材研究に没頭 何が正解かわからない

自分の担当している授業時間以外は、教材研究ということで指導案と教材集めに時間を費やしました。

週末も自宅で指導案を作成していました。指導案は何度作成しても何が正解かわからないため手探りで作成する日々が続きました。

何度か指導教員に確認をしてもらい、いろいろ指摘は受け、何とか終日授業の前日に完成することができました。

終日授業は5時間。

自分なりに精一杯、授業ができたと思います。

研究授業は多くの先生に見に来ていただき非常にありがたい反面、緊張の連続でした。

実際には、指導案通りには授業は展開できませんでした。それでも授業に多少慣れていたため、当初よりも慌てることなくできました。

さまざまな意見をもらい実習生活は終了

授業の後、複数の先生方に意見を聞きました。

やはり声の大きさはかなり評価されました。その他、先生によってかなり意見が異なりましたが、さまざまな意見をいただくことができました。

こうして私の教育実習が幕を閉じました。

終日の最後の時間には、クラスの子ども達からお別れ会をしてもらいました。自分が中心となるこのような会は苦手です。感動してしまうとわかっているためです。

案の定感動してしまい、単位のための教育実習が一生の思い出となるものになりました。

教育実習は甘くはない とくに通信大学生の場合には

通信大学で教員免許を取る場合でも必要な教育実習ですが、私にとってはトータルとしてはよい経験だったと思います。

通信大学の生徒は冒頭でもお話しした通り、すべて自分で用意しなければなりません。

人によっては大変と感じるかもしれません。

また授業に関して、実習に関して何の知識もないまま実習が始まることになります。

一般の大学のことは知りませんが、おそらく教育実習について、指導案について、事前にいろいろ大学側で教えてもらっているのだと思います。

そういったことが通信大学ではなかったため、ぶっつけ本番であり、私自身も困りましたし、私を受け入れる側の学校、先生方も困っていただろうと今では思います。

今一度、通信大学で教員免許を取ろうと考えている方へ、私が気を付けた点をお話ししたいと思います。

すべて自分で準備する必要がある

通信大学で教員免許を取る勉強をしている場合、教育実習先へは自分で連絡をする必要があります。

自分で必要書類を揃え提出します。

通信大学側で教育実習先を用意してくれるわけではありません。(少なくても私はそうでした。)

実習先には早めに連絡

気を付けるべき点としては、なるべく早い段階で教育実習先に連絡をした方がよいでしょう。

学校というものは1年間の計画を早い段階で作成します。その中に教育実習がいつからいつまであるのかというのを記載します。そして担当する先生も決めます。

なので早めに伝えておかないと、受け入れをしてもらえない可能性もあります。

上手くこなすしかない

通信大学で教員免許を取っている人は、どのように教育実習を進めるのか、どのようなことを行なうのかというのを知らないことが多いと思います。

一般の大学に通っている教育学部の学生であれば、ある程度大学で教わってくると思いますし、事前準備もしてくると思います。

ところがそういったことがない状態で教育実習を迎えるため、「右も左も分からないとはこのことだ」と実感することでしょう。

さらに教育実習生を担当する先生は、どのような人がなるのかわかりません。中にはやりたくもないのに担当教官になっている人もいます。

そのため上手く付き合っていかないと、教育実習が辛い思い出になってしまうかと思います。

経験になることは間違いない

いろいろ慣れないこと、ある意味、非日常の経験をすることになるのが教育実習です。

私は正直辛かったですが、将来先生を目指すのであれば1つの経験になることは間違いありません。

実際の現場で本当に自分が教師に向いていそうか、教育現場とはどのようなものなのかというのを、改めて考えるよいきっかけになると思います。

教育実習は通信大学でも必須!教員免許を取るなら絶対に参加しなければならない教育実習

教育実習の単位が取れたのが不思議

ここまで私の教育実習についてお話ししてきました。

ちなみに私の教育実習の単位は、ギリギリ合格とのことでした。

ギリギリの理由は私としても心当たりがありすぎます。

  • 意外と反抗的な態度を取っていた
  • 教材研究で寝ていたことあり
  • 授業を見せてもらっているのに途中退席していた

どれも非常にまずい行為です。とくに「授業を見せてもらっているのに途中退席していた」は今考えても鳥肌ものです。考えられません。

授業を見せてくれる先生に対して失礼極まりない行為です。

これから教育実習に臨む人は、絶対にしてはいけません。(ふつうはしないと思いますが・・・。)

ギリギリでも合格できた理由

こんなとんでもないことをしているのにも関わらず、教育実習の単位が取れた理由を推測します。

もし私が教育実習の単位を落とした場合、それを指導した指導教員の汚点となります。

学校の先生の中には保守的な人が多く、自分の汚点を作りたくないという思いの人は多いです。

そういったことで、不合格にはしなかったのだと思います。

だからといって繰り返しますが、私のような感じで実習はしない方がよいと思います。

教育現場で働いた経験から今思うこと

教員免許を取得したのちに、私は小学校で働いていました。

その経験から、私自身の教育実習を振り返ってみたいと思います。

通信大学で教育実習についての指導が必要

通信大学で教員免許を取る際に、教育実習の情報はあまりもらえませんでした。

もしかしたら私が見逃していただけかもしれません。

  • どのような態度で臨むのか。
  • どのように指導案を作成するのか。

少なくても、この情報を身に付けてから臨んだ方がよいと思います。

指導案ってそんなに意味はない

指導案作りで私はものすごく苦労しました。教育現場でも指導案についての議論がなされることがあります。

「何がよい指導案で、どこをどうしたらよい」

のような感じです。

しかし私は指導案にそんなに意味はないと思っています。

どんなにしっかりした指導案を作ったとしても、その通りに授業が進むことはありません。必要なのは想定外の生徒の反応が返ってきたときに、臨機応変に対応する力です。

また指導案を書く先生は、授業の対象者である生徒のことを考えながら作成します。しかし添削する周りの教員は、そのクラスの生徒のことを知りません。知らなくどのような反応が返ってくるのかわからないのに、生徒の反応のところに突っ込みを入れてきます。

指導教員は面倒な役回り

教育実習の指導を行う先生は正直面倒だと思います。

ただでさえ忙しいのに、余計な仕事が入ってくるためです。自分からすすんで指導教員になる人もいるようですが、基本的には校長先生からの命令になるようです。

校長先生からの命令は通常断れません。

また先生にとって、指導教員になることはキャリアの1つとされています。

もし上を目指すのであれば何度かは経験することのようです。

このようなこともあり、「面倒だけど仕方ない」と思って指導教員をしている先生もいるようです。

学校の先生にもいろいろいる 変に期待しない方がよい

学校の先生は聖人ではありません。

本当にいろいろな人がいます。

合う人、合わない人がいることでしょう。変に期待しない方がよいです。

でもこれはどの社会でもいえることです。

私の場合、たまたま相性の悪い指導教員にあたってしまったと思います。ただそれでも、目指したいと思える先生にも会うことができました。

それだけでも教育実習にいった意味があるとは思います。

結果として教員免許も取れたし、教育現場でクラス担任として働くこともできました。

よくある質問

通信大学で教育実習を受けるには何が大変なのですか?

通信大学で指導案の作成方法や教材研究の方法を学ばなかったため、その点に苦労しました

教育実習で一番苦労したことは何ですか?

指導案の作成が最も苦労しました。また授業が指導案通りに進まず、想定外の対応力が問われました。

教育実習を通じて得られた学びは何ですか?

実習中に出会ったユニークな先生から「失敗を恐れず、子どもと向き合う授業が大切」という姿勢を学べたことが大きかったです。そのため実習は単なる単位取得ではなく、自分が教職に向いているかを確かめる機会であると実感しました。

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