小学校の教員免許取得する場合には連続4週間の教育実習が必要となります。
通信教育で教員免許を取ろうとしている方が一番問題視することが、教育実習の時間の確保でしょう。通信教育を受講している人の多くは働きながらだと思います。実際、働きながらの状態で4週間という時間を確保することは至難の業です。
教育実習のために敢えて非常勤で働き続けた
私は教育実習に行くためにあえて非常勤で働き続けました。
つまり時間に自由が利くようにしたかったためです。
正社員ではないほうが時間の融通が利きやすい
その頃私は、塾で仕事をしていました。
しかし正社員ではなく非常勤という形で授業のある時にだけ出社する形としてです。何度も正社員にならないかと誘われましたが、教育実習と介護実習を控えていたため断り続けていました。
非常勤で勤務していたからこそ、連続4週間という時間を確保できました。
実習後、私はその塾で正社員として働き始めました。
正社員で働きながらの実習は厳しいと思う
このサイトの掲示板に多くの方から質問が来ます。
「みなさんはどのようにして教育実習などの時間を調整するのですか?」
といった内容です。
私の回答はいつも同じ内容です。
「正社員として勤めをしているのであれば、教育実習の時間確保は厳しいでしょう。もし、教員としてこの先やっていきたいと本気で思っているのであれば、正社員として働くよりも派遣社員やアルバイトとしてしばらくの間生活をしたほうが、実習には行きやすいです。ですので、実習だけを最後に取っておき、時期が来たら勤めを辞めるのも一つの手です。」
といった感じです。
正社員で働かないことはリスクあり でも・・・
もちろんこの方法にはリスクがあります。
正社員として働けばお給料が通常通りにもらえ、責任のある仕事を任されやりがいを持ちながら仕事に取り組むことができるでしょう。
ただし私の目標はあくまでも「教員免許を取得し学校で働くこと」だったため、その辺りは犠牲にせざるを得ないと感じていました。
あくまでも個人的な意見
ただしこれは私の考え方であり、人の人生に口を出せません。
通信教育で教員免許を取得しているときにでも生活をしなければいけません。その時、私のように非常勤やアルバイトでは生活を送るのが困難になってしまうこともあるでしょう。そのため正社員として働かざるを得ない方もいると思います。
正社員のままであれば理解のある職場である必要がある
教員免許を取得するためには教育実習にはいかなければいけません。
つまりまとまった時間の確保が必ず必要になります。
私のように休みを取りやすい勤務形態で働くのも良いですし、勤めている勤務先に頼み込むといった手もあると思います。
ただ、会社からしてみればあなたが教員免許を取得することは、会社にとってメリットとなることではありません。快く承諾をしてくれるとも思えません。
なので、まずは一応お願いをしてみて下さい。もしそれでもまとまった時間の確保が難しいとなった場合には、あなたは大きな決断をしなければいけなくなることでしょう。
教員免許を取るなら絶対に教育実習は必要
教員免許を取るのであれば、絶対に教育実習は必要となります。
それが一般の大学でも通信大学でもです。
実習先も時間の調整が必要となる
実習生を受け入れる側である学校も、実習生を受け入れるための時間を確保しなければいけません。
つまり大変なのは実習生だけではなく、受け入れ先である学校もなのです。
そして注意してもらいたいことは、「教育実習は時間的な余裕を持ってお願いをする」ということです。
学校は年間指導計画に沿って動いている
一般的に、学校現場では年間指導計画に沿って学校が運営されています。
4月から翌年3月まで1日単位でスケジュールが組まれています。この年間指導計画の中に教育実習も入ってきます。
そのため早めに連絡をしないと、年間指導計画の中に入れてもらえない可能性があります。
そしてこの年間指導計画は、作成している人にもよるかもしれませんが、前年の年末あたりには完成しています。
このようなこともあり教育実習をしたいと考えている日程の半年、もしくは1年くらい前には受け入れ先の学校に連絡をし、受け入れの許可を得ておいた方がよいと思います。
時間を確保してでも参加する価値はある
社会人が働きながらまとまった時間を確保するのは難しいとは思います。
しかしまとまった時間を確保してでも参加する価値はあると思います。逆にそれだけの覚悟がなければ、社会人が教員免許を取るのは難しいと思います。
あくまでも個人的な意見ではありますが、私は本当に教員免許が欲しいと思っていました。だからこそ正社員の話も待ってもらっていました。正社員になったほうが給与面でも優遇されるとわかっていながらです。
全員に強要するわけではありませんが、私にはその方法しか思いつかなかったのです。
もしかしたら他にも良い方法があるのかもしれません。ただ変わらないのは、教育実習は絶対に必要であり、それは連続で行く必要があるということです。