エコスクールとは、「環境を考慮して設計・建設され、環境を考慮して運営され、環境教育にも活かせるような学校施設」の学校であり、「地球、地域、児童・生徒に、やさしく造る」、「建物、資源、エネルギーを、賢く永く使う」、「施設、原理、仕組みを、学習に資する」という特徴をあわせ持つ学校である(環境を考慮した学校施設に関する調査研究協力者会議「環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備について」1996年)。
資源やエネルギーの有効利用・再利用、環境の緑化、地域の風土や植生に応じた施設・設備を設け、それを実際の運営と教育活動に生かすことを通じて、環境への負荷が小さく、児童生徒の環境への理解と取り組みを高める学校である。環境教育ばかりでなく、いじめや不登校などの問題の解決を図る新しいアプローチとしても注目されている。
文部科学省は1997年度から「環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備推進に関するパイロット・モデル事業」を、1998年度からは「私立学校エコスクール整備推進モデル事業」を実施している。