児童・生徒が、それぞれの個性と興味、進路に応じて学習するために提供されている科目を選択教科といい、選択できる教科が用意されている制度を選択教科制とよぶ。選択教科制には、履修する者が自由に選択できる自由選択制と、所定の科目のなかから一定量の履修を課する制度とがある。
日本の場合、小学校では全教科を共通に履修することを原則としているが、中学校では必修科目とならんで選択教科が用意されている。
新学習指導要領では、従来、音楽、美術、保健体育、技術・家庭、外国語に限られてきた選択教科の枠が全教科に拡大され、年間授業時数も上積みされた。高等学校では、必修教科が大幅に減らされている。