学校給食

近年、児童生徒を取り巻く食生活の環境は多様化するとともに、朝食をとらないことや、偏食、肥満、栄養不足などの問題が指摘されている。子どもの食に関する問題は、基本的には家庭に委ねられるべきことである。しかし、家庭の教育力の低下や多様な家庭の存在は、一様に食に関する指導を家庭に任せておくことはできない事態を生み出している。

こうしたことから、学校は、給食の時間はもちろん、関連する教科や学級活動、学校行事の時間などで食に関する指導を行うとともに、学校栄養職員を配置し、専門的な見地からも指導にあたっている。しかしやはり、より効果的に食に関する指導の充実を図るためには、家庭の理解と協力は不可欠である。今後、学校は保護者に向けて食の充実をPRしていくことも必要であろう。

また昨今、学校給食に地域(郷土)の食材を使用するという取り組みが多く見られる。これは、学校と地域の連携の一つの新たな形態であり、生産者の顔の見える安全な食材の活用、子どもたちの地域(郷土)への愛着を高めるという点でも注目されている。

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