学校教育の目的の達成をはかるために編制される、学級担任と児童生徒からなる学校の最も基本的な教育組織の単位をさす。学級は、学校における学習および生活集団のみならず、教育行財政上の単位ともされ、公立義務教育諸学校の場合、教職員の定数や配置は、それぞれの学校における学級数によって定められている。
学級の歴史をみると、それが法令においてはじめて定義されたのが、1891(明治24)年の「学級編制等ニ関スル規則」である。そして、就学率が90%を越えた明治30年代には、各地において同一学年の児童による単式学級が見られるようになった。このような学級の成立は、近代学校の誕生と重なっており、そこには、多数の子ども達を学校に収容して知識・技能を経済的・効率的に教授するねらいがあった。