個々の学校が、目標を達成するために取り組んだ組織活動のありようを、その目標の達成状況に照らして捉え返し、問題や課題を見出すことである。いわゆる経営サイクルとして知られる、計画(Plan)→実施(Do)→評価(See)のうちの Seeにあたるものであり、現状を改善して次の計画立案に役立てるというねらいをもっている。
必ずしもそれは年度末に学校の組織活動すべてを網羅的に評価するということではなく、年間を通じて、必要に応じて絶え間なくなされるものを含むものである。
そもそも組織が共通目標を効果的に達成するためにつくられた協働の体系であるかぎり、その目標の達成度に照らして組織の現状と成果を継続的に診断し、必要に応じて組織自身の内部に変更を加えることは、組織としての存在意義にかかわる重要な行為である。学校が自律性を備えた組織になるためには、学校評価の手立てを工夫していく必要がある。