カリキュラム・マネジメント

カリキュラム・マネジメントとは、学校の教育目標の実現に向けて教科等横断的な視点で教育内容を組み立て、実施状況を評価・改善しながら、人的・物的資源を活用して教育活動の質を高める取組です。

カリキュラム・マネジメントの3つの側面

カリキュラム・マネジメントでは、学校の教育活動を単に予定どおり進めるだけでなく、教育目標、各教科、行事、地域との連携、評価と改善をつなげて考えます。

文部科学省は、カリキュラム・マネジメントを進める視点として、主に3つの側面を示しています。

1つ目は、教科等横断的な視点で教育内容を組み立てることです。各教科をばらばらに扱うのではなく、学校として育てたい資質・能力を踏まえ、教科、総合的な学習の時間、特別活動、学校行事などを関連づけて考えます。

2つ目は、教育課程の実施状況を評価し、改善することです。年間指導計画や授業計画を作って終わりにするのではなく、児童生徒の学びの様子、学習評価、学校評価、授業後の振り返りなどをもとに、次の指導へ生かします。

3つ目は、学校内外の人的・物的資源を活用することです。教職員の連携だけでなく、地域人材、外部機関、ICT、教材、施設、時間などを活用し、教育活動の質を高めます。

学校現場での使われ方

学校現場では、年間指導計画、単元計画、授業案、校内研究、学校行事、学年会、授業後の振り返りなどで関わります。

たとえば、学校教育目標に「自分の考えを表現できる子ども」を掲げている場合、国語だけで表現力を育てるのではなく、社会、理科、総合的な学習の時間、学校行事などでも発表や話し合いの機会を意識して組み込みます。

また、学力調査や授業中の児童生徒の様子から課題が見えた場合には、教科ごとの指導内容、授業方法、評価方法、補充学習、家庭との連携などを見直します。

このように、カリキュラム・マネジメントは教務主任や管理職だけの仕事ではありません。各教員が自分の授業を学校全体の教育目標と結び付け、子どもの実態に応じて改善していく考え方でもあります。

教員採用試験での押さえどころ

教員採用試験では、カリキュラム・マネジメントの3つの側面を説明できることが重要です。

とくに教科等横断的な視点、教育課程の評価と改善、学校内外の資源の活用は押さえておきたいポイントです。

面接や論作文では、用語の意味を説明するだけでなく、自分ならどのように授業づくりや学級経営に生かすかまで述べられると実践的です。

たとえば、「担当教科だけで完結させず、学校教育目標や他教科、行事、地域との連携を意識して授業を組み立てる」と説明できると、カリキュラム・マネジメントを現場の実践と結び付けて理解していることが伝わります。

誤解しやすい点

カリキュラム・マネジメントは、年間指導計画を作ることだけを指す言葉ではありません。

また、教科横断的な活動を増やせばよいという意味でもありません。大切なのは、学校の教育目標と児童生徒の実態を踏まえ、教育活動全体をつなげ、実施後に成果と課題を見取り、次の改善につなげることです。

さらに、カリキュラム・マネジメントは管理職や教務主任だけが行うものではありません。各教員が授業、評価、学級経営、校内連携の中で関わる取組です。

関連して確認したい用語

学習指導要領、教育課程、社会に開かれた教育課程、教科等横断的な学習、総合的な学習の時間、育成を目指す資質・能力、学校評価、授業改善

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その後、小学校で複数年クラス担任として教壇に立つ経験を持つ元小学校教員。
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