再生産論

学校が人種や階級などの不平等を再生産していることを明らかにし、そのメカニズムを解明しようとするのが再生産論である。

アメリカのボールズとギンタスは、教育の社会的関係が生産の社会的関係と構造的に対応しているという「対応原理」を主張した。そして、アメリカの学校教育が労働のための技能を供給し、経済的地位の不平等性を正当化し、ヒエラルキー的な人間関係を促進し、疎外された労働に適合的な人格形成を図ることによって、階級構造が再生産されているとした。

フランスのブルデューは、教育的働きかけは一種の象徴的暴力であるとの観点にたち、家庭環境の持つ文化資本を背景として形成されるハビトゥス(文化資本を通じて形成された知識や考え方、行動のタイプ)と、学校で教え込まれるハビトゥスとの差異の程度によって学業成績の差が生じ、文化的な再生産が行われるとした。

日本でも近年、いわゆるゆとり教育の中で学力の階層差が拡大してきたことが指摘され、学校教育における不平等の問題に注目する必要が主張されてきている。

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