子どもの発見と学校

近代学校が子どもの存在を前提に成り立っていることはいうまでもないが、子どもの存在自体は自明なことではない。フランスのアリエスは、近代社会が成立する過程で生活の時間・空間、服装、遊びなどの面において子どもと大人の分離が進んだことを明らかにし、「子ども期」が子どもへのまなざしの変化によって歴史的に形成されたものであり、子どもの社会からの隔離とその後の学校化の基礎となったことを明らかにした。学校は子どもの無垢を保護する空間であると同時に、理性に向けてそれを作り直す空間でもある。

最近では、子ども期が消滅しつつあるともいわれる。子どもと大人の文化的な境界線が曖昧になったり、「子どもらしさ」についてのまなざしが社会的に共有されなくなったりしている。新たな子ども―大人関係の構築と学校観の転換が課題となっている。

 

 

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