子どもにとっての学校外の学習施設には、いわゆる習い事の教室・塾(そろばんやピアノなど)と学習塾がある。学習塾は学校での学習を補うことを目的とする補習塾と進学準備を目的とする進学塾、そしてその両方の性格を持つもの(総合塾)に分けられる。

子どもの体験活動研究会(代表・平野吉直信州大学教育学部助教授)が2001年に実施した調査によると、学習塾に通っている子どもは、小学校三年生30%、小学校五年生39%、中学校二年生50%、高校二年生15%である。学習塾に通う子どもは、どの学年も平日が多く、土曜日・日曜日は少ない。また、一回当たりの学習時間は、小学校三年生・五年生では「一時間未満」「一~二時間未満」が多い。

また、文部科学省の2000年度「子どもの学習費調査」によると、学習塾に子どもを行かせている保護者が支出した学習塾費は、公立小学校の場合で年間平均119,000円、公立中学校の場合で214,000円となっている。

文部科学省は完全学校週五日制の実施に際して、学校週五日制が過度の学習塾通いにつながらないよう、保護者や学習塾関係者に対して理解と自粛を求めた。しかし、子どもの学力形成や進学指導のかなりの部分を塾に依存している現実もあり、学校の役割という観点から課題とされるところである。

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