学校教育活動を円滑に進めるために、各学校には校長・教頭・主任等がおかれているが、これらの職務を適切に果たすために提供される研修が「職能別研修」とよばれる。校長研修、教頭研修、主任(教務主任等)研修などがこれにあたる。こうした研修は、一般に教育委員会や教育(研修)センターで提供されることが多く、新任用の研修と2年目以降の研修に大きく分けられる。
校長研修の場合、その内容としては、学校経営の基本(学校経営の意義と機能、学校教育の今日的課題など)、学校経営の実際(校長のリーダーシップ、学校財務など)、学校と地域社会(学校経営とPTAなど)、管理一般(学校管理と教育法規など)、校務管理(教育課程の管理など)、人的管理(教職員に対する指導と管理など)、物的管理(学校環境の整備と管理など)があげられる。
こうした経営的能力は、主任期、教頭期、校長期とステップを踏んで育成される必要がある。学校の自律性の強化が図られつつある現在、それを担う校長・教頭・主任といったスクール・リーダーのための研修の充実が特に求められている。