今の時代「塾」は、学生にとって非常に近い存在になっています。
多くの子どもが放課後、塾に通い、学習レベルの向上を図っています。子どもの第2の学習の場となっています。
塾は学力を上げることを主な目的としており、若干学校と性質が異なるところがあります。
そんな塾ですが、学校の先生は塾の様子を知ることはありません。どのようなことが行われているのかは、想像するしかないのです。
ここでは塾とはどういったものなのか?どういった指導が行われているのかを紹介したいと思います。
なぜ塾について話題に挙げるのか?
通信大学で教員免許を取る、もしくは取っている目的は何でしょうか?学校の先生になるためですよね。
学校の先生は子どもたちに授業を行ないます。文部科学省が定めた指導要領に従い、知識の定着を図ります。
しかし結果としてですが、多くの子どもが塾に通っているのが現実です。目的はさまざまでしょう。
- 学校の勉強が理解できない
- 目標を達成させるため(進学・就職など)
- 周りの友達が通っている
- 親に強制的に行かされた
このような理由があるとは思うのですが、結果として、塾の子どもたちの姿は学校の先生は知らないのです。さらに言うと、塾でどのような授業が行われているのか、どのように塾講師が子どもたちと接しているのかなど、知る由もないのです。
あくまでも「塾とはこんな感じだろう。子どもたちはこんな感じで勉強しているのだろう」という想像しかできないのです。
通信大学で教員免許を取り、学校で働き始めたら、やはり塾の様子はわかりません。
通信大学で教員免許を取ろうと思った当時の私は、以下のような選択に迫られました。
「塾で数年働き、その後、学校の先生になる。」
もしくは
「学校で数年働き、塾の先生になる。」
もしこの選択を迫られたら、ほとんどの人は前者を選ぶことでしょう。私もそうしました。教員免許を取りつつ、塾で働き始めたのです。
結果として塾での経験は、学校で大いに役立ちました。また塾と学校との勉強の仕方の違いや、効率よく勉強を身に付けさせる方法などを多少なりとも身に付けることができました。
ただし言っておきたいこととしては、通信大学では塾のことは全く勉強することはありませんでした。つまり学校以外での子どもの勉強の様子を知ることは、通信大学で勉強しているときも、学校で働いているときも分からないのです。
子どもたちの様々な側面を捉えることにより、包括的な教育ができるのではないでしょうか?
塾と学校の決定的な違い 営利団体か非営利団体か
塾と学校の決定的な違い。それは「営利団体か非営利団体か」ということです。
この違いは非常に大きいのです。
学校の場合、多少いやだなぁと思っても、基本的には毎日行くことがルールのようになっています。しかし塾の場合は違います。行くのが嫌だなぁと思ったら簡単に休むこともできますし、他の塾に行くことができます。
つまり塾の場合は、1回1回の授業が勝負となります。どんな方法を使ってでも子どもたちの心を掴まなければなりません。営利団体ですので、どんなカッコいいことを言ったとしても、利益を上げられなければ経営を続けることができません。
利益を上げるためには、子どもの心を掴む、そして当然のことながら成績を伸ばす。学校に比べ1回の授業が勝負となるのです。
語弊が無いように説明しますが
語弊が無いように説明しておきますが、学校の先生も真剣に授業をしています。ただし私の経験上、塾の先生の方が明らかに必死ですし、成績を伸ばすことに特化しています。
そうでなければ塾の存在意義がありません。
失敗したら生活できなくなる塾の講師と、失敗しても生活は続けられる学校の先生には、どうしても差が生まれてしまうのは仕方のないことです。
また学校の先生の場合、授業のほかにやるべき仕事が沢山あります。しかし塾の講師の場合、授業が主な仕事です。多くの面で差が出てくるのは当然です。
そして子どもたちはどちらの世界でも活動しています。この2つの世界を知ることは、通信教育では難しいですし、先生になった後でも難しいでしょう。
このようなこともあり、敢えて通信大学で教員免許を取ろうと考えている人、もしくはとっている人に対し、塾の姿を紹介したいと思いました。