生徒との接し方は塾の先生にとって、とても悩む問題のひとつです。
なぜならば、塾というのは学校のように非営利団体ではありません。営利団体なのです。お客さんがいて成り立つものです。ですから、お客さんが求める商品を提供してこそ成り立つのです。
では、塾にとって商品とは何を指すのでしょうか?大きく分けて、「学力」と「コミュニケーション」に分けられるでしょう。
「学力」とは、当然塾ですから成績を上げてなんぼの世界です。塾に来て成績を伸ばせなかったら塾に来る意味がありません。
しかし、実は成績を上げているだけでは塾の先生としては半人前です。それは次に挙げる「コミュニケーション」に関わってきます。
生徒との「コミュニケーション」は塾の先生にとってとても大切なものです。もしかしたら「学力」よりも大切なものかもしれません。
いくら「学力」が上がっても、「あの先生は嫌いだ」となってしまうと、先生を交代せざるをえません。なぜなら先にも述べたように塾は営利団体です。学校では先生を選ぶことはできません。多少なりとも問題のある先生でも先生の交代は普通無いものです。
しかし、塾ではそうはいきません。問題がある先生はどんどん授業が外されます。そして授業のなくなった先生は塾で働いている意味がなくなります。そうなると辞めていく先生が中にはいます。
ですから、生徒との「コミュニケーション」が取れないと、生徒も塾に集まってきませんし、それは塾の経営が成り立たないことを意味します。
以上に挙げたことは、普通の塾を意味します。進学塾では「学力」にウェートを強く置くとは思いますが、中堅クラスの塾では「コミュニケーション」が重要視されます。
最近になり、問題の多い生徒が増えています。中堅の塾にはとくにそんな子が集まってきます。ですからただ授業をしているだけでは到底、塾の先生としては成り立ちません。バンバン授業をしたいのなら大手の塾に行くべきです。
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