教師はツッコミである(教員Hさん) 子どもの発問を予測し適切に対応する

教育現場で働くHさんからの投稿です。

現場の教師Hさんより

教師は何にでも変身できなければいけない。

よく言う言葉が、「教師というのは五者である」という言葉がある。五者とは、学者、易者、医者、芸者、役者のことである。その時々に応じて使い分けなければいけない。

しかし、私はそこに1つ付け加えたいと思っている。

「教師とはツッコミ!」

であるということを。

子どもの発問に対しツッコミを入れていく

授業中に子どもの発言に対し、ツッコミを入れていく。そのツッコミに対し、子どもが反応してきたらさらにツッコむ。そうしていくうちに子どもは熱くなり、授業は盛り上がってくる。

私は、授業とは如何に子どもをムキにさせることができるかだと思う。

ムキになるということはそれに対し、関心を抱いているということで、関心は勉強をする上で一番必要なことだからだ。その教科に強い関心を持っていれば、子どもは教師や親が何も言わなくても自分で学習を始める。

話を戻すが、そんなわけで教師はツッコむことが大事であると思う。漫才のツッコミと同じである。漫才師も漫才を時間をかけ、作り上げていく。ツッコミは、ボケがどんなことを言ってくるのか事前に分かっている。そしてそこにツッコミを入れていく。

教師も同じである。漫才師が時間をかけて漫才を作っていくのと同様、時間をかけ、教材研究をしていく。そして、ボケが次に何を言うのか分かっているツッコミのように、子ども達が次にどんな発問をしてくるのかを、経験という中から身に付けていく。

授業はツッコミ。どれだけ教師はとぼけ、子どもの発問にツッコみ、さらにとぼけ、ツッコミ、最後に褒める。

そういった授業スタイルも面白いと思う。

生徒をムキにさせながらもよい授業を展開

今回の「現場の教師Hさん」の話でも合った通り、教師とはツッコミである要素はあると思います。

実はサイトの管理人である私が、教育実習に行ったとき、とくに刺激を受けた先生がまさに「生徒にツッコミを入れまくっていた」のです。

先生と生徒の信頼関係があってこそできる授業

「教育実習体験記 3週目」にて少し触れさせてもらっている先生のことですが、まさにこの先生は生徒をツッコミ、そしてイジリながら授業をしていました。

ただしこの「ツッコミ」「イジリ」も嫌みのある感じではありません。どこかとぼけながら、そして嫌みのない感じで行っていくのです。

さらにこのクラスは先生を中心にまとまりの取れているクラスでした。

つまり先生と生徒の関係が上手く成り立っているからこその「ワザ」なのだと思います。

表現が正しいか分かりませんが、その先生が授業で思い描いたゴールに向けて、自然と生徒たちを誘導している感じです。

自然と生徒たちを誘導していると表現しましたが、実際は先生が意図して誘導していると思います。生徒たちは知らず知らずゴールに向け授業に参加して言っている感じです。

そのどこにも無理やりの感じが全くないのです。自然に授業は進んでいくのです。

このような授業スタイルを展開することが、もしかしたらベストなのかもしれません。

もちろんこのような授業には賛否両論があるかと思います。ただ子どもたちが楽しく授業に参加し、最終的に授業のゴールにたどり着ければ、そして授業内容に興味を持ってくれれば、その授業は十分成功であると言えるのではないでしょうか。

この記事を書いた人
通信教育で教師を目指す編集者

国内でも通信大学に関する情報サイトとしてはTOPクラスで長い運用歴を誇る当サイトを運営。
海外留学後、日本の大学を卒業。家庭教師や学習塾で講師をしながら通信大学で小学校教員免許を取得。
その後、小学校で複数年クラス担任として教壇に立つ経験を持つ元小学校教員。
2004年より前進となるサイトの運営を開始し、これらの経験を交えて現在のサイトとして確立し現在に至る。通算20年以上教育業界には携わり続け、2022年より小・中・高生向けの学習塾を開講。

保有資格:小学校教員免許(明星大学で取得)
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編集長(IT会社代表/元小学校教員/学習塾経営)・・・監修範囲:全体構成・数値整合性/最終監修:2025-09-07
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大学教授T(私立大学 教授/専門:教職課程)※実名非公開の理由:勤務先規程による/編集部確認:在籍と担当科目を確認済み
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