ホームルームは、米国などの中等教育において、第一次世界大戦後、課外活動や生徒活動の一環として導入された。教科担任制や科目選択制のもとでは、学級担任制のような教師と生徒、生徒相互の緊密な接触が困難である。
そこで生徒の管理や指導のために学校生活の単位集団としての恒常的生徒集団を組織し、これに担任教師を配して毎日一定時間指定された部屋に集まるようにした。ホームルームとは本来、そのような活動のために指定された部屋を意味していた。
第二次世界大戦後の日本の中・高等学校にも導入されたが、従来行われてきた学級経営との相違点などについての十分な理解が得られず、結局、1958年の中学校学習指導要領改訂でホームルームの記載はなくなり、高等学校にのみ残された。その高等学校でも実質は学級に近いものとなっている。