子ども組

学校教育が整備される以前の日本の社会において、子どもの社会化機能を担っていた、7歳から15歳までの少年によって構成される自治的な組織。男子は15歳、女子は13歳になり成年式を行うと、若者組・娘組にはいった。子ども組では、異年齢の子どもたちが協同してさまざまな行事を行うことを通して、子どもたちはやがて出ていく社会に適応するのに必要な社会性を身につけていった。

とくに、各種祭りのような年中行事に際して、若者組とともに中心的役割を果たした。そこでは、子どもたちの活動が地域社会に直結しており、子どもたちは社会的役割を立派に担っていたといえる。

子ども組は、その後、子ども会や少年団という形で現在まで継承されているが、かつてのように地域社会で一定の役割を担うということはなくなってきた。

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