組織において、個人または集団がもっている、目的達成に向けての勤労意欲ややる気がモラール(志気)と呼ばれる。
同じ組織を構成するメンバーは、人間関係上の相互作用を通じて何らかの気持ちや情感を共有している。それを経営者の立場からみたとき、組織の共通目的の実現に対する積極的な貢献意欲が高いか低いか、という視点で捉えることが可能である。それがモラールだと考えることができる。
モラールは、報酬や雇用条件などに限らず、成員相互の信頼関係や意思決定参加の程度、使命感や成就感など、多様な要因によって規定される。そうして、組織活動の成果に一定の影響をもたらすものと考えられる。