専門大学院は、アメリカのプロフェッショナル・スクールに対応し、高度専門職業人養成に特化した修士課程の大学院。1999年の大学院設置基準改正により制度化された。具体的な分野としては、経営管理や法律実務、ファイナンス、国際開発・協力、公共政策、公衆衛生などが考えられている。
2003年1月の中央教育審議会答申「大学院設置基準等の改正について」では、大学院設置基準における専門大学院に関する規定を削除し、「専門職大学院設置基準」を設けることが提案されている。専門職大学院は、高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識および卓越した能力を培うことを目的としている。
専任教員のうち相当数は、専攻分野における実務の経験を有し、かつ高度の実務能力を有するものとされている。また、目的を達成しうる実践的な教育を行うよう、事例研究、討論、現地調査、双方向の授業など適切に配慮しなければならないとされている。さらに、十分な教育効果が得られる専攻分野では、多様なメディアを高度に利用して行う授業を実施することができる。
同答申では、法化大学院の目的、標準修業年限、入学者選抜、授業科目の基準などについても述べている。