大人が子どもたちのために創造・伝達するものをさすのが一般的だが、子どもたち自身が生み出すものをさす場合もある。
児童文化には、童話、絵本、漫画、アニメ、紙芝居、児童演劇、人形劇、映画、童謡、流行歌、おもちゃなど、さまざまなジャンルがある。
また、児童文化の創造や伝達の担い手の意図という観点から、教育的な意図をもって創造・伝達される教育的な児童文化と、営利目的で創造 伝達される娯楽的な児童文化に分けることができる。商業主義にのらない教育的な意義のある児童文化の創造・伝達のための活動として、児童館や図書館の充実、子ども会、親子劇場など組織的な活動が取り組まれている。
一方で、子どもたちの間に自然に広まっていく現象、たとえば不登校、引きこもり、いじめ、キレルといった問題行動とみられるものや、遊びの形態や内容の変化、生活時間の変化、情報メディアによる交友形態の変化なども、児童文化の問題としてとらえていく必要がある。