介護等体験で養護学校へ 教育観を広げてくれた有意義な体験になった

介護実習の感想【養護学校編】視野を広げてくれた体験 介護実習は必修単位!教員免許を取るなら絶対に必要 早めの申し込みがポイント

教員免許を取るためには、介護等体験という実習は必須となっています。

介護施設と養護施設に体験に行くわけですが、今回は「養護施設」での体験についてお話ししたいと思います。

結論とすると、養護学校での経験は自分のものになったと思います。

身近なようで身近ではない障がい者との関わり

私は今まで障がい者と関わりを持ったことがありませんでした。それまで生活をする上で接する機会がほとんどなかったのです。

正直なことをいうと、今回の経験をする前までは養護学校に行くことが面倒に思っていました。

ところが今回の経験は、私の視野を広げてくれたように感じるのです。かなりの衝撃があったのです。

生徒たちの一生懸命に心を打たれた

養護学校の様子を見て心を打たれたというのが全体的な感想です。

障がいを抱える生徒たちが一生懸命に生活をしていたのです。

障がいがなければすぐに終えられるようなことも、彼らにとってはとても大変なことです。しかしそれをただひたすら頑張っていたのです。

先生たちの姿が印象的だった

障がいを抱える生徒への対応も非常にすばらしかったです。先生方はすごい熱意を持って指導していると感じました。

障がいを抱えている生徒の場合、どのようなことをするにもどうしても時間がかかってしまいます。人によってはその姿を見てイライラしてしまうかもしれません。

また何度も何度も同じことを指導します。

たとえば低学年のクラスを見学していた時の話です。

何度も何度も同じ失敗を繰り返してしまう生徒がいました。人によっては指導することに虚しさを感じてしまうかもしれません。

しかし私が見学した養護学校の先生は、何度失敗したとしても嫌な顔をせずに同じ指導を行っていました。

その影響かどうかは定かではありませんが、高学年のクラスでは生徒たちが比較的自主的に行動する姿を目にすることができました。

ある先生の言葉に感銘を受けた

障がいのある生徒への指導は本当に一歩一歩だと思います。

もしくは前進しないこともあると思いました。

それでも先生たちは地道に指導を繰り返していました。

先生の一人が以下のようなことを言っていました。

「お世話をしているのではありません。手伝いをしている程度です。」

つまり理解や行動が遅かったとしても、何でも手伝ってしまっては子どものためにはならないということです。

どんなに時間がかかってもいいから、自分で物事を行うことが大事だというのです。ただしどうしてもはじめのうちは上手くいかないので、少し手を出すそうです。しかし基本的には手伝う程度とのことでした。

これは現在でも私の考えとしてあることです。

自分でやったほうが早い でもそれでは生徒は成長しない

どのような場合でも、わかる人がすべてやってしまった方が早く終わります。

たとえば何かの問題がわからない生徒がいたとします。先生によっては解法も答えも教えてしまうことでしょう。

しかしそれでは生徒のためにならないのです。生徒自身が解いていないためです。少しだけアドバイスをする方が生徒の能力は上がると思っています。

これを養護学校でもしているのだと思うのです。

養護学校の先生の仕事 それは子どもの生活や勉強の手伝い

私が主に見たのは小学生のクラスが中心でした。

そのためか生徒たちは勉強をするというよりも、生活の仕方を学びに来ているように思えました。そしてそれに対し先生は手伝いをしていました。

そのいつ実を結ぶかもわからないことに対して、一生懸命取り組んでいる先生方を見て感動してしまったのです。

養護施設によって異なる環境 よい環境ばかりではないらしい

私が養護学校に体験に行っているときに、他の方も同じように体験に来ていました。

その人の話では、今回私が見学した養護学校は比較的良い環境なんだそうです。

確かに私の住んでいる町は、福祉制度に力を入れていることで有名です。

その人曰く、他の地域で養護学校に行く機会があったそうです。そこではとても悲しい思いをしたそうなのです。

それは、とても狭い部屋に何人も詰め込まれている状態だったとのことです。

それを聞いて、本当に私はこの世界について何も知らないのだなと思わされたのでした。

知らないところに知らない社会が広がっていた それを知れた養護実習

養護学校での体験は私の知らない世界であり、有意義なものだったと思います。

教員免許を取ろうと思わなければ、養護学校へ足を運ぶことはなかったかもしれません。もし足を運んでいなかったら、このような現状を知ることもなかったかもしれません。

今まで生活をしている中で、障がい者との関りを持ってきませんでした。もしかしたら「障がい」というところから目を背けていたところもあったのかもしれません。

養護学校での体験は、学校で働くのであれば一度は体験しておいた方がよいと思いました。

少なからず私は学校の生徒たちと触れ合う中で、養護学校で学んだ「少しだけ手伝う」を意識し続けていました。

たった2日間の体験のため、全然わからないことばかりです。それでもかなり大きなインパクトがあったのです。

介護等体験は意味がないという意見もあるが

一部「介護等体験は教員免許を取る上で必要はない」という意見もあります。

その気持ちはわかります。

わたしもはじめは面倒としか思っていませんでした。でも教員免許に必要な単位を取るためだと割り切っていました。

ところがここまで自分の考えを変えてくれるものになるとは思いもしませんでした。

どのように養護体験に臨むかだと思います。

ポジティブに「何か学ぶことはないだろうか?」という気持ちで臨むと、いろいろ見えてくるものがあると思います。そしてそれは私のように、教育現場できっと役に立つに違いありません。

この貴重な体験に真摯に向かい何か学び取ってもらえたらと思います。

「教員免許」
取得できる通信大学を検索

「資格」
取得できる通信大学を検索

タイトルとURLをコピーしました