学級活動

学級を単位に学級・学校生活の向上をはかる教育活動をさし、児童・生徒会活動、学校行事とともに特別活動の内容を構成する1つの柱とされている。

平成10年改訂の小学校学習指導要領には、「学級活動においては、学級を単位として、学級や学校の生活の充実と向上を図り、健全な生活態度の育成に資する活動を行うこと」とある。

そして、

(1)学級や学校の生活の充実と向上に関すること
(2)日常の生活や学習への適応および健康や安全に関すること

が示されている。

前者については、学級や学校における生活上の諸問題の解決、学級内の組織づくりや仕事の分担処理など、とある。また、後者については、希望や目標をもって生きる態度の形成、基本的な生活習慣の形成、望ましい人間関係の育成、学校図書館の利用、心身ともに健康で安全な生活態度の形成、学校給食と望ましい食習慣の形成など、とある。

また、中学校学習指導要領には、「学級活動においては、学級を単位として、学級や学校の生活への適応を図るとともに、その充実と向上、生徒が当面する諸課題への対応及び健全な生活態度の育成に資する活動を行うこと」とある。
そして、

(1)学級や学校の生活の充実と向上に関すること
(2)個人の社会の一員としての在り方、健康や安全に関すること
(3)学業生活の充実、将来の生き方と進路の適切な選択に関すること

などが示されている。

(1)については、学級や学校における生活上の諸問題の解決、学級内の組織づくりや仕事の分担処理、それに、小学校学習指導要領には盛り込まれていない、学校における多様な集団の生活の向上など、がある。

また、(2)については、アとして、青年期の不安や悩みとその解決、自己および他者の個性の理解と尊重、社会の一員としての自覚と責任、男女相互の理解と協力、望ましい人間関係の確立、ボランティア活動の意義の理解などがあげられている。イとして、心身ともに健康で安全な生活態度の形成、学校給食と望ましい食習慣の形成、とともに、小学校にはない、性的な発達への適応が加えられている。

さらに、(3)については、学ぶことの意義の理解、自主的な学習態度の形成と学校図書館の利用、選択教科等の適切な選択、進路適性の吟味と進路情報の活用、望ましい職業観・勤労観の形成、主体的な進路の選択と将来設計など、があげられている。

このように学級活動は、学級経営の内容と重なるところが多いことからしても、両者を適切に位置づけるとともに、密接に関連づけた計画の作成と実施が大切である。

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