児童虐待

親またはそれに代わる保護者から子どもに対して虐待行為が行われること。1960年代初頭にアメリカの小児科医ケンプが提唱した被虐待児症候群(直訳すると、殴られる子症候群)という用語がはじめに定着したが、殴られるだけが虐待でないことから、やはりケンプにより児童虐待という用語が導入された。

児童虐待には、人身売買や労働力としての酷使のような貧困社会型の社会病理としての児童虐待と、夫婦をはじめとする家族間の感情のもつれや育児ノイローゼなどによる家族病理型の児童虐待がある。現代の日本で問題となるのは、後者である。家族病理としての虐待行為の代表的なものは親による身体的暴力であるが、性的虐待や心理的虐待、保護の怠慢や放棄なども含まれる。

被虐待児には、栄養不良、不衛生、身体に傷やあざが多い、骨折が多いといった身体的特徴や、動作・反応が鈍いか逆に衝動的で落ち着きがない、無表情、おどおどしている、いじめられっ子だったりいじめっ子だったりする、加害者である親をかばう、といった心理・行動的特徴がみられることが多い。

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