学校組織の特性

2人以上の人間が、共通の目的をもって協働し、互いに意思伝達をしあうところに生み出される活動の体系が「組織」であり、学校もそれに該当するが、一般企業や官庁などの組織に比べてみると、学校組織は一定の特性をもっている。  

たとえば、組織の根幹にかかわる「共通の目的」があいまいである。学校教育目標はたいていの場合、「考える子」「たくましい子」などの抽象的な言葉で表現され、それが具体的には子どもにどんな力を習得させようとするものなのか、同じ学校の教員の間でも解釈は多様にありうる。  

仮に目的の解釈が共通のものになったとしても、それを達成するためにどんな方法をとることがベストなのか、目的達成の手段や方法が必ずしも明確ではない。「こんなときは、この方法を使うことがベスト」という特定の手段がはっきりしていない。  

さらに、組織構成員である教職員の独立性が高く、個々のメンバーが独自に判断して実行できる事柄の範囲が広い。最重要の本務である授業は基本的に周囲から隔絶された教室空間の中で行われる。どの教員も基本的には同範囲・同次元の職務を遂行しており、企業や官庁組織における職位・職能の分担関係とは異なる。したがって構成員間の適切なコミュニケーション手段を欠いてしまうと、たちまち「孤立」状態を招いてしまうこともある。

 

 

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