集団登下校は、学年を超えて一定地域の児童が、上級生をリーダーとして集団で登下校することを指し、子どもたちの登下校時の安全を確保するための手段として行われている。都市部の学校では、集団登下校の姿はほとんど見られなくなったが、農山村部ではいまでも実施されている。
もともとは、学校への遅刻防止のために始まり、やがて交通安全のために取り入れられたが、最近では災害時、または事件・事故の発生時に、学校長の判断で随時実施されることも多い。しかし近年では、交通事情が悪化したことに伴い、集団登下校の持つ危険性についても指摘されている。
また町中で発生している無差別殺傷事件の増加・凶悪化によって、集団登下校時の安全性の確保と、集団登下校の有効性そのものについて、今後議論される必要があるだろう。