情報ネットワーク社会

携帯電話や電子メールのような手軽な通信手段の発達により、現実には目の前にいない相手ともたえずつながっているといった感覚が広まりつつある。学校の廊下や非常階段の踊り場で携帯電話で離れた場所にいる気の合う仲間と話している者にとって、リアリティのあるのは周囲にいるクラスメートでなく、電話でつながっている目に見えない仲間である。

情報ネットワーク上の世界がリアリティを増すのに反して、目の前の現実の世界のリアリティが希薄化しつつある。離れた場所にいる人とたえずつながっているという感覚が、実際に周りにいる人たちを単なる風景のような存在にしてしまう可能性がある。

最近は友だちができない、人とのコミュニケーションがうまくとれないといった悩みを訴える子どもや若者が目立つ。生きる力をつけるという観点からすれば、情報ネットワーク社会で育つ子どもたちには、対面的なかかわりの機会を多く与えることが必要である。

 

 

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